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 財団法人社会経済生産性本部技術経営センター主催の第5期『製品開発・事業創造イノベーター研究フォーラム』の7月例会は、三菱電機(株)映像情報システム部映像計画課SE統括リーダー 寺崎信夫氏がゲストでした。

 1980年世界初のフルカラー大型映像システムは、野茂投手が活躍したドジャーズスタジアムに納入された。それから30年間世界トップに君臨している。1980年に完成した第1号から国内外で累計1300台の開発と販売の中心人物である寺崎氏。今やMLB野球場から東京競馬場に至るまで大型スクリーンの代名詞であるオーロラビジョン。FA、重電文化の強い三菱電機で何故という問いに応えてくれた。

 時代の変化に合わせて、新しい技術開発の連続であった。発光方式の選択、新デバイスへの挑戦。発光方式の差別化が無理な時代に突入すると、色合わせ技術の進化で対応した。
高輝度、薄型構造、設置場所選ばない構造、省電力など技術開発の結果が、ギネスワールドレコードを変えてきた。

 もう一つは、顧客の成功の立場で運営支援のしくみに関わり、効果を一緒に作ってきたことも大きな要素と述べたことが大事だと思った。技術だけでなく、ビジネスプロデューサーに発展して市場開拓が成功した。
 関東出身者が、オーロラビジョンの母体となった長崎事業所のエンジニアから始まった職業人生。最後に述べた成功へのアドバイスは、具体的で大変参考になった。(佐々木)

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