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連載【電経新聞】第8回「私のオンライン活用術」BIP代表取締役社長 手塚里美
情報通信系の業界紙【電経新聞】のコラムコーナーPoint Of Viewにて、弊社代表取締役社長の手塚がコラムを連載中です。第8回が掲載されましたのでご紹介します。
経営コンサルティング会社の女性社長の視点から、さまざまな業界、大小企業の変革現場の実情や、急増する事業承継・M&A、新たな人材育成・活用推進などを発信していきます。
2020/3/30紙面より 連載第8回 「私のオンライン活用術」
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【記事全文】
新型コロナウイルスの影響で急遽テレワークや在宅勤務制度の整備を行ったり、社内研修の予定変更を余儀なくされるなど日々対応に追われている人が多いと思われるが、今回の“有事”が引き金となって働き方改革は進むのではないだろうか。いま、テレビ会議やオンライン学習、テレワーク関連システムが注目を集めている。
実は私は2年前からオンライン学習が日常となっている。在学中のビジネススクールのMBAコースは、通信生ならぬオンライン生として入学。幼い子どもを育てながら学ぶためには、家にいながらでも学べるオンライン学習しかないと考えての選択だった。受講前は、オンライン教育なんて学びの質が落ちるのではないかと不安に思っていたが、実際に受講してみるとそんな不安は吹き飛んだ。
授業はインタラクティブで、講師との対話もできるし、受講生同士のディスカッションも活発だ。オンライン向けの教育ノウハウがあれば、リアルの授業とは違った形で深い学びを得られることを実感している。受講環境としては、一般的なインターネット環境があれば、音声や映像のタイムラグはほとんどなく、クリアな情報でストレスを感じることはほとんどなくなっている。何よりも場所にとらわれない時間効率のよさは秀逸だ。自宅、移動中、オフィス、いまやどこにいても、全国どころかワールドワイドに受講環境を整えられる。オンライン学習システムは私の学びの機会を格段に広げてくれた。デジタル技術の発展によって、これからますますオンライン学習環境は発展していくだろう。
勉強以外にも、オンライン活用の機会は増えてきた。仕事でテレビ会議システムを利用して打ち合わせをすることも。
人事面談、営業面談など、テレビ会議サービスの需要は今後ますます増えるといわれている。
新型コロナウイルスの影響が契機となって、対面での打ち合わせが難しい場面でテレビ会議システムの活用が急速に進んでいる。もちろん内容によって向き不向きはあるが、生産性向上、仕事効率化のためにもこれらのツールを柔軟に取り入れていくことが重要だ。活用度によって今後、企業価値に差が出るのではないだろうか。
プライベート環境も例外ではない。ユニークなのが「エア懇親会」と呼ばれるオンライン懇親会。自宅を離れられない育児ママ友や地方・海外のクラスメイトとの飲み会など、どこからでも参加できるのが楽しく、気軽なコミュニケーションツールとなっている。
2年前にはこれほど気軽に交流の機会をつくれるなんて思ってもみなかった。オンライン交流がきっかけで実際にリアルでお会いすることにつながったり、海外など遠隔地に住む友人との交流の機会が劇的に広がったと感じている。
しかしツールの使いこなしには慣れは必要だ。新しいシステム導入に足踏みしていた人も、まずは体験し、使ってみてほしい。きっと世界は広がるはずだ。オンライン活用でこのピンチを前向きに乗り越えたい。