佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション
2011/11/21 OFFの休息は、コーヒーNO.1の「ナンバーワン」
今週23日は、「勤労感謝の日」ですね。「勤労感謝の日」論は色々あると思いますが、今回はOFFの休息となっているコーヒー喫茶店についてお話したいと思います。
事務所で定期購読している『和楽』12月号に、彬子女王殿下が「世界に誇る日本の珈琲文化」という文を寄せています。
その言葉もあって、週末に、私の馴染みの店である珈琲喫茶フーデリア三橋店(さいたま市)でゆったりと「ナンバーワン」を楽しみました。皆様はそれぞれ馴染みのお店をお持ちと思いますが、さいたま市近郊の皆様には一度訪ねてみてほしいお店です。「ナンバーワン」を是非ご注文して味わってみて下さい。
(1)彬子女王殿下が語る「世界に誇る日本の珈琲文化」
彬子女王殿下は、「喫茶店が好きだ。カフェではなく、喫茶店。」とあえて強調して、その歴史的背景を詳細に研究され、日本の珈琲文化について述べています。
【喫茶店は日本が世界に誇るべき文化である】
日本に初めて珈琲が入ってきたのは江戸時代。明治時代以降に全国的に広まった。
「いろいろな資料を調べ、いろいろな人に話を聞いて、私の辿り着いた一つの結論。「喫茶店」は日本独特の珈琲文化であるということだ。珈琲を喫する文化がヨーロッパから入ってきたことは間違いない。もしかしたら、日本の喫茶店のような場所が過去にヨーロッパにあったのかもしれない。しかし、彼の地では姿を消してしまい、日本にしか残らなかった。まるでシルクロードを経てもたらされた正倉院の宝物のような話なのである。」
【喫茶文化が根付いていた日本】
日本型喫茶店の原型は、1950年代にあるという。クラシックな内装にオープンカウンター、世界各国の産地別の本格的な珈琲をおしゃれなカップで味わえるというスタイル。
「珈琲がこれほどまでに浸透したのも、もともと日本に喫茶文化が根付いていたからに他ならない。効率化を追求し、大量生産・大量消費があたりまえの戦後の世の中にあっても、ドリップやサイフォンで1杯ずつ珈琲を淹れるスタイルが残り続けた。これはお客様一人ひとりのために時間をかけ、心を込めてお茶を点てる・淹れるという、茶の湯や煎茶の持つもてなしの精神と結びつくものがあるに違いない。」
【日本の珈琲はおいしい。アメリカやドイツに日本スタイルの喫茶店が増えている】
彬子女王殿下は、日本を訪問した友人より「日本の珈琲はおいしい」とよく聞くし、近年アメリカやドイツに日本スタイルの喫茶店は増えているらしいと述べ、最後にこう結んでいます。
「日本の喫茶店が海外へ。今度は正倉院の宝物が逆のルートを辿るのだ。それは世界の人々に日本の珈琲文化、そしてもてなしの精神の奥深さを証明する第一歩となるに違いない。」
(2)馴染みのコーヒー専門喫茶「フーデリア三橋店」
私の馴染みのコーヒー喫茶フーデリア三橋店は、彬子女王殿下が語る日本型喫茶店の雰囲気を持ちながら、美人オーナー独特のコーヒー焙煎への思い入れを強く感じる素敵なお店です。産地別に、焙煎の仕方を丁寧にアドバイスしてくれます。
2年前、元あった場所から近くの大宮区三橋に移転しましたが、更に素敵な雰囲気になりました。
【自宅から15分位の散歩コース、コーヒー専門喫茶フーデリア三橋店】
週末、自家焙煎喫茶フーデリアで過ごす、心休まる楽しい時間と空間を少し紹介します。
私は、フーデリアで「ナンバーワン」を注文する固定客の一人なそうです。札幌に生活していた時は、大通りのコーヒー専門喫茶で「ブラジル」をよく味わったものです。今は、フーデリアの素敵な美人オーナーが、丁寧に入れてくれる「ナンバーワン」は格別の味わいである。是非、皆さまにも味わってほしいとお勧めしたい。
もちろん、コーヒー専門喫茶だけあって、自家焙煎のコーヒー豆だけを買いに来るお客様も多い。 お店の前に駐車スペースがあるので大変便利です。
店内で流れている音楽も、CDを自分で探し手作りでプロデュースして、多彩なリズムが流れています。音楽を聞きながら、お店に置いてある雑誌『家庭画報』『和楽』や持参した本を1~2時間読み、ゆったりした時間を過ごすことが多い。
コーヒーカップは、各地の陶器の名産をその日の雰囲気に合わせて出してくれます。唐津焼、備前焼、信楽焼、九谷焼・・・。実は私、国内出張や旅行の際に始めた、ささやかな楽しみである陶器収集で手に入れた品を寄贈しているのです。マイカップの雰囲気で出して頂き、ちょっとした我が儘である。
人生の貴重なOFFの時間、秀逸なコーヒーの香りと味わいに勝るものはない。
【「ナンバーワン」は、知名度もNO.1でコーヒーの最高峰とも言われます。】
実は、何で「ナンバーワン」というのか、最近までまったく知りませんでした。エッセイを書くので、恥ずかしながらちょっと調べてみました。
「ナンバーワン」とは・・・
ジャマイカ国内のブルーマウンテン地区内で収穫され、かつ、指定工場で精製されたもののみが、ブルーマウンテンを名乗れるといわれています。そのうち最もグレードが高いのがNo.1(ナンバーワン)なのだそうです。
もちろん、フーデリアではコーヒー専門喫茶店らしく多くの種類の珈琲を扱っています。私もそれを楽しんでいる仲間である。他の代表的なコーヒー豆の種類を以下に記載しておく。
キリマンジャロ(タンザニア)、コナ(ハワイ島)モカ(イエメン、エチオピア)グアテマラ ブラジル、コロンビア、マンデリン (インドネシア) 、トラジャ(インドネシア)、ジャワコーヒー(インドネシア)、ケニア 、サルバドル(エルサルバドル) 、コスタリカ など。
【フーデリアでのもう一つの楽しみは、月刊誌『和楽』『家庭画報』の世界に浸ることです。】
4年前の拙文を一部再録してその楽しみを紹介します。
「2007年8月号『家庭画報』で気に入った企画が多くありました。
1.特集 中世と美味遺産に浸る 悠久のスペイン
マドリッド、アンダルシア、バロセロナ。2年前、家族4人での楽しい真夏のスペイン旅行を思い出しました。バルセロナのサッカー場でロナウジーニョと偶然出会って、娘が大きな声を出して喜んでいたことは、絶対に忘れられない人生の縁・運を感じた出来事でした。
2.不世出のピアニスト 魂の旋律 フジコ・ヘミング
彼女のCDを5枚持っています。
La Campanella(ラ・カンパネラ)、Echoes of Eternity(永久への響き)・・・。
数年前、無国籍と長い不遇な年月のピアニストに衝撃を受け、CDを買いました。曲を聴いて、また驚き、新しいCDを買いました。 あのピアノの音色は、本当に独特なものですね。神の采配のようです。
人生の本当に長い苦難の後、劇的なデビューによって、憧れのパリに住めた。溢れる喜びと笑顔の写真に、よかったね、と幾度も共感の思いに震えました。 」
その後、BIエッセイで再び取り上げています。(BIエッセイ 2009/07/27 フジ子・ヘミング:世界稀有のピアノ音色と著書「運命の力」が語る真実に惹かれる)
2009年12月、遂に待望のコンサートを聴く機会にめぐり逢しました。彼女の指は20代の様な強くしなやかな動きで、心を虜にするあの独特な音色を紡ぎ出し続けた。実際に間近で見る感動に勝るものはないですね。
このように雑誌『和楽』『家庭画報』は、私の夢や思い出を紡ぐ貴重な映像雑誌となっています。
何も持たずに、気軽に楽しめる珈琲専門喫茶店は、私のOFFを支える大切な場所となっています。
(注記)
珈琲喫茶フーデリア三橋店
定休日 毎週 月曜、火曜
営業時間 AM 11:00~ PM 7:00
住所 さいたま市大宮区三橋4-360-4
TEL&FAX 048-626-0085
以上
参考文献
(1)月刊誌『和楽 12月号』 (小学館 2011年11月)
(2)月刊誌『家庭画報 8月号』(世界文化社 2007年 7月)
佐々木 昭美(ささき あきよし)
取締役会長 総合研究所所長
経営コンサルタント(経営改善、事業開発、ビジネスモデル、 人事戦略、IPO、M&A、社外取締役)
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