佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション
2010/01/04 小さな笑顔の積み重ねが大きな幸せの山を築く ―2010新春に寿(ことほ)ぐ身近な出来事に思う―
新年明けましておめでとうございます。新春に当たり、皆様にとって、健康で素晴らしい1年でありますように心より祈念申し上げます。BIエッセイは今年も更に頑張りますので、ご愛顧、ご指導お願い申し上げます。
新年を新しい気持ちでお迎えのことと思います。今年の干支は「庚寅(かのえ・とら)」。昨年NHK大河ドラマ『天地人』に魅せられて、私も登った春日山城で上杉謙信が「庚寅」(1530年)1月に生まれたという。幼名は干支にちなんで虎千代、元服後は長尾景虎と称した。
昨年後半は超繁忙だったこともあって、年末は「忘却の整理期間」、正月は「家族の団欒期間」と決め、ゆったりと過ごしました。清心な気持ちで穏やかな時間を過ごす正月という日本の習俗に感謝、感謝である。
仕事始めは、今回のBIエッセイ「新春に寿ぐ身近な出来事に思う」執筆です。皆様は、どんな正月をお過ごしでしたか? 1年の計については、次回以降で書きたいと思います。
(1) 元日、大宮氷川神社初詣。明るい年を神に祈る笑顔の波!
元日午前、近くの大宮氷川神社に初詣。早めに出掛けたせいか比較的混雑も少なくスムーズでした。参拝客の笑顔の波の中にいると、新年を迎えた清浄を感じ、「今年もがんばろう」と自然に元気が湧いてくるから不思議である。初詣とは、俗界から鳥居をくぐった神域で、新しい年への希望、願い、思いを神に伝える神聖な空間なのだと改めて感じ入った。神への供物である賽銭(さいせん)をプールの様に大きな賽銭箱に入れ、「二拝二拍手一拝」しながら、家族・社員の健康と新しい旅朋(たびとも)との出会いを祈願した。
初詣は、事典にも「年が明けてから、初めて社寺に参拝することをいう。・・(略)・・近年は除夜の鐘が鳴り終わると同時に、人々が有名社寺にお参りする風習が一般化している。」と書いてあります。(参考文献1:208ページ)テレビで東京増上寺の多くの参拝者の中から3,000名が除夜の鐘に合わせて願いの入った風船を空に舞いあげる風景を見ました。私も子供たちが同居していた小中髙時代は、除夜の鐘を聞いてすぐ深夜初詣に出かけていました。境内で寒さをこらえながら平気で1~2時間並び、お参りを待った頃がなつかしいと思うが、実は近年の風習らしい。
(2) 元日、マグロ刺身の格別な味に笑顔!三崎港お買い物バスツアー2年目。
今年も、三崎港買物ツアーのお陰で美味しいマグロ刺身を味わうことができました。自宅で塩水に浸し、7時間かけてゆっくり解凍し、元旦に中トロを分け合って食べた。何と美味しいことでしょう。マイナス60℃の遠洋船内急速冷凍技術と、長期に家を離れて世界の海で働く方々のお陰で新春の福笑顔を頂いたのだと思う。世界的“和食ブーム”は嬉しいことですが、今年からマグロ漁獲制限が強まるとのニュースはちょっと気がかりですね。
離れて暮らす娘が年末に帰省し、また「あの美味しいマグロを食べたい」というリクエストがあり、2年目の年末「三崎港買物バスツアー」で三浦半島の三崎港を訪れた。はとバス主催の日帰り旅行である。バスコースの復路には、鎌倉散策と三井アウトレットパーク横浜ベイサイドショピングがあった。12月28~31日限定企画であるが大人気で12月中旬には予約が一杯になるらしい。家族、夫婦、恋人たち、女友達等で女性が圧倒的に多かった。なるほど、女性の意向を大事にすると良いことがあるらしい。
(3)笑顔のリレーに湧く箱根駅伝。山登りのスペシャリスト柏原君2連勝と東洋大学2連覇はすごい!
すごい!強い!山登りのスペシャリスト2年生柏原君の驚異的2連勝には脱帽した。2~3日の箱根駅伝は今や国民的スポーツイベント、風物詩であり、私も毎年楽しみにTV観戦。昨年5区山登りで逆転勝利した柏原君の激走を皆さんも覚えているでしょう。当然、今年の柏原君にみんなが注目した。トップとは4分強の遅れで襷(たすき)リレーした。同じ舞台ができた。結果何と、昨年を上回るタイムで再び逆転勝利を実現した。昨年も今年も偶然ではなく、実力での勝利であったことを、まざまざと見せつけた。結果として、往路で3分強の貯金を作った意味は大きい。東洋大学総合優勝の最大の功労者であるのは間違いない。
同時に東洋大学2連覇も素晴らしいと思いました。復路の6区から10区まで一度も首位を譲らなかっただけでなく、更に2位に差を広げた。個人の実力と集団競技の特徴を熟知した監督の役割が大きいと思っていたら、33歳の酒井新監督である。就任後、栄養士等と協力してきめ細かな栄養管理や、選手の体調管理を大事にしてきたという。オーダー編成も実績のみでなく、適性や練習ぶりを優先した。学業とスポーツの両立を曲げない指導者らしい。昨年のBIエッセイで、各大学が見落とした逸材である柏原君を福島から掘り出した名伯楽である佐藤監督代行をもっと誉めるべきであると述べた。今や、大学生の駅伝も総合スポーツマネジメントの時代である。
(4)初売り家族プレゼント交換に笑顔!正月恒例CD購入は、自分へのお年玉!
2日初売りの日は私も買い物で忙しい。最近、我が家のXmasプレゼント交換はなくなり、年始初売りのプレゼント交換に変わったようだ。子供たちが大きくなり離れて暮らすようになると、正月に帰省した時にプレゼント交換する事が自然になった。今年は、暖かいものを頂き、笑顔で「ありがとう」と応えた。マフラー、厚手の下ズボン、毛で足を覆うスリッパ、ゴムのない靴下などである。私は東北生まれながら、寒がりであるのを知っているからであろう。実用的なもので笑顔の交換ができるこの習慣は悪くないと思う。
最近初売りでの自分への買い物はほとんどなくなり、新しいCD購入が自分へのお年玉の様で、今年も楽しみながら選びました。音楽と言えば好きなカラオケ程度で、音楽音痴は変わらないが、自分なりに音楽の楽しみを感じている昨今である。“CDを買って、とにかく聞け”と教えてくれた娘に感謝である。何歳になっても、新しいことに触れてみると、好きなことが見つかることがあることを教えてくれた体験の一つである。今年は、生のコンサート鑑賞に趣味の幅を広げたいと思っています。
・EXILE『愛すべき未来へ』 (エイベックス・エンターテインメント(株))
2009年日本レコード大賞「Someday」等15曲。2008年、2009年と連続して日本レコード大賞受賞。究極の舞台エンターテインメントを目指すというグループに注目している。
・SUSAN BOYLE(スーザン・ボイル)『I Dreamed A Dream』(夢 やぶれて) ((株)ソニー・ミュージックエンタテインメント)
「I Dreamed A Dream」等13曲。2009年の世界的ヒロイン。NHK紅白歌合戦に英国より生出演した歌声は圧巻でした。
・いきものがかり『ハジマリノウタ』 ((株)ソニー・ミュージックエンタテインメント)
「YELL」等13曲。歌詞と女性ボーカルの歌唱力に惹かれた。
・CHOPIN best music diary(ショパン ベスト ミュージック ダイアリー) ((有)アイエムシー音楽出版)
2010年ショパン生誕200年記念のCD5枚組。ショパンは1810年3月1日、ワルシャワ郊外で生まれた。1849年10月に亡くなるまでの短い時間に多くの作品を創作した。
一つ一つの笑顔の裏には、きっと大変な努力と苦労があるに違いない。小さな笑顔の積み重ねが、心の平安と大きな幸せの山を一歩一歩築いていくのかもしれませんね。
以上
(参考文献)
1.岡田芳朗・阿久根末忠・富澤凡子 編著『現代こよみ読み解き事典』(柏書房 2005年12月 第21刷)
2.岩井宏實 監修『日本の神々と仏』(青春出版社 2007年12月 第13刷)
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