佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2009/10/05 読書の秋④「私の本棚」を少し公開します!

 10月に入り、秋らしい季節になりましたね。スポーツの秋、食欲の秋、行楽の秋、文化の秋、もの思う秋、読書の秋など多彩な香りのする秋が私は大好きである。皆様、いかがお過ごしですか?

 私にとって本は、仕事、趣味両方を支える友人・朋(とも)である。毎日、毎週本を通じて過去・現在の友人と出会い、一緒にいる時間が多い。本を、探す・見る・買う・借りる・保管する・読む・考える・書く至福の時間をたっぷり味わいたいといつも思う。

 今回は、「私の本棚」を少しお見せしたいと思います。“「私の本棚」のちょっと公開”は、初対面の方とお話する際の“自己紹介”の一部のようなものです。この秋、昼のお茶、夜のお酒を飲みながら、“本”を肴に皆様の会話が始まれば嬉しい限りです。

 読書の秋には、本との出会い、本の楽しみ、好きな本・大事にしている本、本棚・書斎の工夫など皆それぞれの思いがありますよね。

(1)本を、探す・見る・買う・借りる「私の本棚」:本屋、新聞・雑紙、図書館、インターネット

 私は、本という友人との出会いに投資する時間とお金は結構多い方かもしれない。毎週、数冊から10冊前後を買うので、1年間でかなりの数の友人と出会っていることになる。それでも、夜の交際費、週末の遊びと比べたら、本は安いと思っている。
丸の内オアゾ 丸善書店
↑①丸の内オアゾ・丸善書店

 新刊はもちろん、本を探すのはやはり大型書店が一番である。なじみの書店をつくると分類や陳列の仕方が分かって探すのが容易であるし、似たテーマの本をその場で比較できる。写真①は、東京駅隣の「丸の内 oazo(オアゾ)」です。平日は、通勤で東京駅を経由するので、oazo内の丸善書店で本を探し、買うことが多い。

大宮ロフト 大宮そごう 大宮ブックオフ
↑②大宮ロフト ・ ③大宮そごう ・ ④大宮BOOK-OFF

 自宅からの散歩コースに大型書店があるのは嬉しい限りである。土日は、徒歩20分でいける大宮駅周辺の本屋を利用します。中古書店も大いに活用しています。写真②は、ジュンク堂書店が入っている大宮ロフト、写真③は、三省堂書店が入っている大宮そごう、写真④は、大宮BOOK-OFFです。

さいたま市立図書館 喫茶店
↑⑤さいたま市立図書館 ・ ⑥喫茶店

 無料で借りられる一般書を一番蔵書しているはやはり図書館である。写真⑤は、さいたま市立図書館が入っているシーノ大宮センタープラザビルです。自宅より徒歩10分の市立図書館は大変便利です。インターネットで検索、手続きできるのも良いですね。専門雑紙がそろっているのも有り難い。人気書は多く用意しているらしいがそれでも数ケ月待ちが難点。また専門書はちょっと弱い。どうしてもの時は、近くの埼玉大学図書館を訪ねることもある。写真⑥の喫茶Barカフェ・ド・チュラは、図書館の隣にあり、コーヒーを飲みながら借りた本を読む場所のひとつです。

さいたま市立図書館
↑⑥日刊3紙 書評紙面

 本を探す方法としては、書店と共に、新聞・雑紙の書評が大変役立つので必ず目を通す。写真⑥は、日刊3紙の書評である。各紙は毎週、日曜の2面を使って大変重視しているのがわかる。本の広告も多い。私は、興味ある本を蛍光ペンで囲み、保存し、書店に行く時には持参する。

インターネットは、会社でも自宅でも検索する際には便利ですね。インターネット書店では、アマゾン利用が多い。在庫の確認、24H手配、関連本情報が充実している。BIエッセイも、Amazon.co.jpアソシエイトプログラムを採用したBIPブックモールの情報提供サービスを9月から始めています。(BIPブックモールは、エッセイ本文の下に表示しています)

(2)本を、読む・考える・書く・保管する「私の本棚」:自宅の書斎、居間、散歩

書斎 書斎 書斎
↑⑦⑧私の書斎 ・ ⑨書斎にあるCD再生機器

 書斎が充実できて本当に良かったと家族に感謝している。写真⑦⑧は、自宅の書斎である。子供たちが大学入学や就職で家を離れた時に、書斎を内装リニュ-アルして大きな本棚をL字2面に造った。前後2列で相当の図書が保管できるが、既にはみだして積んでいる。

 読書の場所の80%は自宅の書斎で、20%は散歩中の喫茶店・公園等である。従って、ほとんどの読書の場である私の書斎は、仕事の戦場でもあり、趣味の憩いの場でもある。経済学的に表現すると生産と消費=プロシューマーの場である。その点では、「公私融合」「公私一体」の人生生活そのものの場で分割できない。散歩用の小さなカバンには、本、蛍光ペン、4色ボールペン、ポストイットを忘れないようにしている。

 BIPビーアイピー創立後、自宅の書斎は「さいたま研究所」と自称しているが、本当にその役割が増加している。ほとんどお客様訪問の外出が多いので事務所在席の時間が少なく、夜と週末の「さいたま研究所」は資料作成・研究・執筆等のためにフル稼働である。

 BGM代わりにCDの音楽を聴きながら読書することも多い。ここ数年で音楽CDも増えている。最近、大きなCDラジカセが故障したので、写真⑨の小さな安いCD再生機器を利用している。

 毎週のBIエッセイ執筆は、週末の半日を利用して自宅居間のPCを使う。居間の大きなダイニングテーブルは広く使えるので、無線LANに繋がったPCの他に、多くの参考図書、辞典類を並べておけて便利である。プリンターも近くにおける。

(3)宇田川悟『書斎の達人』・ペトロスキー『本棚の歴史』・電子ブック“キンドル”

参考書籍
 約10年前の書斎リニューアルの際に、書斎あれこれの本を読んだ。本棚、書斎に関する参考図書を市立図書館のデータベースで調査してみた。最近の出版で面白そうな本を2冊紹介します。ご興味のある方は、参考にしてください。

 作家の宇田川悟氏が、各界の著名人24名の書斎を紹介した『書斎の達人』(参考文献1)。読み物仕立てで気軽に読める書斎紹介であり、人物紹介でもある。24名それぞれが“書斎の達人”である。24名の中に、ご存知の方、自分に似合う書斎の方が見つかると良いですね。
 
佐藤可士和(クリエイテイブデイレクター)、田崎真也(ソムリエ)、蜷川幸雄(演出家)、松田哲夫(編集者)、佐野眞一(ノンフィクション作家)、五味太郎(絵本作家)、東海林さだお(マンガ家)、出口裕弘(フランス文学者)、中村勝宏(シェフ)、三國連太郎(俳優)、
大内延介(棋士)、中平穂積(ジャズ写真家)、樋口裕一(著述家)、小林康夫(表象文化研究家)、楳図かずお(カンガ家)、鹿島茂(フランス文学者)、石踊達哉(日本画家)、田沼武能(写真家)、立川志らく(落語家)、島田雅彦(小説家)、みうらじゅん(イラストレーター)、南部靖之(起業家)、鶴賀若狭掾(新内節浄瑠璃語り)、矢崎泰久(ジャーナリスト)

 上記のように、公共の図書館と個人の書斎を当然のこととして現代の本棚・書斎を語れるのは、実は15世紀半ばの活版印刷の発明以降である。ペンリー・ペトロスキー著、池田栄一訳『本棚の歴史』(参考文献2)は、本と本棚の共進化の視点から本棚そのものの歴史を論じた本である。詳細は省略する。

 ペトロスキー著『本棚の歴史』を紹介したのは、電子ブックが始まった現在、将来の本棚、書斎はどうなるのかに興味があるからである。本と本棚は、共進化して変化する。

 米ミューズ・アソシエイツ社長梅田望夫氏が、先日9月28日付産経新聞でアマゾンの電子書籍端末「キンドル」を紹介し、読書の未来を論じている。キンドル1台(299ドルと489ドルモデルがある)に数千冊の書籍が格納でき、簡単に持ち運びできる。米国では、新刊書は9.99ドルで瞬時にワイヤレス接続でダウンロードでき、著作権の切れた作家の全集等は無料または99セント程度で入手できるという。
 
『キンドルを入手した直後、私は興奮のあまり「いずれ読みたいと思っていた本」を次々とダウンロードして所有の喜びにひたった。しかし数十冊をキンドルに格納したところでふとわれにかえった。キンドルの中、つまり「ネットのこちら側」に本を所有する意味は何だろう。いつでもどこからでも「ネットのあちら側」から本をダウンロードできるのなら、本当に読むときに初めて買えばいいのではないか、と。』(参考文献3)

 読書の秋の興味は尽きない。
以上
(参考文献)
1.宇田川悟『書斎の達人』(河出書房新社 2008年1月)
2.ペンリー・ペトロスキー著、池田栄一訳『本棚の歴史』(白水社 2004年2月)
3.梅田望夫「ウエブ立志篇:キンドルが読書を変える」(産経新聞2009年9月28日号14版1面)

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