佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション
2009/01/05 新春に寿(ことほ)ぐ身近な出来事
新年明けましておめでとうございます。 旧年中は、大変お世話になり、ありがとうございました。本年も、引き続き、ご愛顧・ご指導の程、よろしくお願い申し上げます。新春に当たり、皆様が健康で明るい年となりますように心よりご祈念申し上げます。干支では、2009年は「己丑(つちのと・うし)」になります。新春を新しい気持ちでお迎えのことと思います。私は、昨年公私共に忙しかったこともあって、年末と正月はゆったりと過ごしました。決まったスケジュールから解放され、成り行きでのんびりした時間を過ごす正月という人間の営みに感謝、感謝である。その一端を書いてみました。皆様は、どんな正月でしたか。
(1) 新聞元旦号に“未来への希望”を知る <「トヨタ、太陽電池車で挑む」>
日経新聞1月1日号トップの見出しである。「ハイブリッド車でもない、もちろんガソリンなど一滴も要らない。太陽エネルギーだけで走り、現在のガソリン車を代替する究極のエコカーだ。」日本一の企業トヨタが、59年ぶりで営業赤字になる時に、危機が未来をひらくと思いたい。最近悲観一色の新聞・TV報道が多い中で、「世界のこの先」取材班が未来の息吹を伝える取材記事である。“未来への希望”は、元気の源である。経済は、人間の心理現象の面が大きいことが解明され、脳科学と融合した神経経済学者がノーベル賞を受賞する時代である。学問は、残念ながら現実より遅れて進むのはやむを得ないが、確立した知識、智恵は学んで生かすのが大切である。英首相が、未曾有の困難に直面して、「教育、教育、教育・・・」と述べたのを思い出した。私も、昨年来のテーマである100年の智恵を更に学び、個人生活、職業生活に生かそうと誓った元旦でした。
(2)三崎買い物ツアーのマグロに福笑顔 <船内冷凍技術が生(なま)を生かす>
娘たちが早く帰省したこともあり、年末マグロ買い物バスツアーで三浦半島の三崎港を訪れた。7時間自宅で解凍し、元旦に大トロを分け合って食べた。何と美味しいことでしょう。マイナス60℃の遠洋船内急速冷凍技術が、新春の福笑顔をくれた。世界で和食ブームではあるが、やはり生の刺身を食べる日本人にとって、冷凍技術は食生活を支える基盤技術である。バスコースには、往路に鎌倉散策があり、鶴岡八幡宮に参拝し、一足早く明るい迎春を祈願した。鎌倉自慢の和洋菓子店も多く、正月用の好きなおやつも手に入った。
(3)最後のお年玉に喜ぶのは親?<4月就職がもたらす副産物>
今年の元旦も、子供たちにお年玉をあげた。私は、“今年で最後だよ”と付け加えた。笑顔とちょっと残念な表情もしてみせた子供達ではあったが、大人になったプライドの表情に安堵する。4月に二女が就職し、税法上の扶養者はゼロとなる。20数年間のお年玉がなくなるのは、親もちょっと寂しいが、子供が職業人になるのは嬉しい限りである。同時に、“長かったなあ”と長女から30年に亘る子育ての思い出が蘇る。嬉しく温かいエピソードだけが浮かんでくる。子供は宝であるとは本当にそう思う。私の父母は、亡くなるまで子供としていつも案じて電話や時に手紙をくれた。実家に帰ると好物の料理をいつも忘れることなく用意してくれた。家族の絆を大事にしたいと思う。
(4)箱根駅伝、“山の神童”に祝杯<若人の力を掘り出した伯楽ニンマリ>
2~3日の箱根駅伝は今や国民的スポーツイベント、風物詩であり、私も毎年楽しみにTV観戦する。今年は、あっと驚く激走に歓喜した。一番難しい5区箱根山登りの東洋大学1年生柏原君の激走の苦痛に耐える顔、逆転勝利の笑顔、共に男の勲章で最高である。佐藤監督代行の指示に反して、前のめりで行ける所まで突っ込んでいった結果だと笑っていた。箱根の山に神童現れると叫ぶアナウンサーの声は驚きと嬉しさに満ちていた。不況にへこんでいた日本人に元気をくれた若者に乾杯。スカウトしたのが、佐藤監督代行だという。各大学が見落とした逸材を福島から掘り出した。驚異的区間新で総合優勝に貢献した柏原君を賞賛するのは当然であるが、マネジメント面からみれば名伯楽である佐藤氏をもっと誉めるべきである。今や、大学生の駅伝も総合スポーツマネジメントの時代である。
(5)新しいCDは、自分へのお年玉<書斎に増える音楽の楽しみ>
最近、初売りでの買い物はほとんどなくなり、新しいCD購入が楽しみとなった。音楽音痴に“CDを買って、とにかく聞け”と教えてくれた二女に今は感謝である。年末に書斎リフレッシュして、本スペースが圧倒的であるのは変わらないが、CDスペースが意外に広がっているのに驚いた。何歳になっても、新しいことに触れてみると、好きなことが見つかることがあることを教えてくれた体験の一つである。以下、8パッケージ買った。・EXILE『EXILE BALLAD BEST』(エイベックス・マーケテイング(株))
娘たちのお勧め曲。2008年日本レコード大賞「Ti Amo」等14曲。
・平原綾香『Path of Independence』((株)ドリーミュージック)
数年来、注目する女性アーテイスト。「ノクターン」等14曲。
・沢田研二『ROYAL STRAIGHT FLUSH』(ユニバーサルミュージック(株) )
3ケ月違いの同年代の美しさとエネルギーに共感。「時の過ぎゆくままに」等12曲。
・岩崎宏美『Dear Friends Ⅳ』(ヤマハ・ミュージックパブリシング(株))
美貌と歌唱力で20年来好きなアーテイスト。彼女の雰囲気そのもののカバー作品。
・エンヤ Enya『ザ・ベスト・オブ・エンヤ』『雪と氷の旋律』(ワーナーミュージック・ジャパン(株))
NHK紅白の歌声で、3年前に訪れたニューヨークのアイリッシュスクエアを思い出した。
最新作「ありふれた奇跡」は、1月放送のフジテレビ開局50周年記念の同名ドラマの主題歌。
・『クラシック・ベスト 101 PARTⅡ 』『折々のクラシック ベスト101』 (ユニバーサルミュージック(株))
ビギナーらしく、深さより楽しさと曲名を覚えたくて。入り口は多彩が良いかも?
以上