佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション
2008/08/28 10月10日、近藤教授と一緒に私も講演します
10月10日に開催する第2回ビーアイピーセミナーで、近藤教授と一緒に、私も講師として『ハイブリッド事業開発の成功事例に学ぶ』を講演します。是非、セミナーにご参加頂きたいと思います。お申し込み方法はTOPICSをご覧下さい。
近藤教授は、改革実践の課題そして成功の姿は、各業界、各企業にとって多様で特定解が必要であると述べています。そこで、ICT業界のビジネスモデルイノベーションをテーマにその成功事例の研究成果を講演することにしました。
今回のエッセイで講演の背景をスケッチしたいと思います。
(1)何故、ビジネスモデルをテーマに取り上げるのか。-経営数値に明白なビジネスモデル-
ICT業界は、技術イノベーションと同時にビジネスモデルイノベーションが重要であるが、日本の多くの企業はその視点が不足で、低迷、失敗した企業が多い。その中で、自己改革し、成功した企業の業績は明確に決算数字に反映している。身近な数社の日本企業の成功事例を通してビジネスモデルが経営数値を決める最も重要な事業戦略である冷厳な事実をまず認識して頂きたいと思います。(2)顧客ニーズと技術革新によって、企業幹部はビジネスモデルの変革を問われている。
ビジネスモデルは、益々事業戦略の基本テーマになっている。企業幹部は、マネジメントとビジネスイノベーションの両方が必要です。ハーバード・ビジネス・レビュー編集部がビジネスモデルの実証研究をまとめている。詳細は読んで頂きたいが、ビジネスモデルの重要性を改めて理解してほしいと思い、一部紹介する。
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部
『ビジネスモデル戦略論』(ダイヤモンド社 2006年10月出版)まえがきより
「ライバルを追随させない競争優位をいち早く獲得し、これを維持するには、まず利益の源泉を明らかにしなければなりません。そうすれば、将来の収益性を左右する最も重要な要因を特定できます。そこで、まず考えなければならないのは、顧客、自社、競合他社、業界についての現状分析です。特に顧客行動の洞察は重要です。顧客の嗜好をより深く考察できれば、それまで発掘できなかったチャンスを掘り起こすことができます、そして、既存事業のあらゆる属性の再点検と激しい取捨選択、その延長線上にある低リスクの改革、あるいは破壊的で高リスクな方法までも検討し、バリューチェーンを再構築するのです。」
(3)ICT業界には、新たなビジネスプラットフォームのパラダイムシフトが起きている。“ビジネスモデル変革の改革実践力”は、企業幹部の緊急の共通テーマである。
1CT業界の先端経営最前線に参加して16年になりました。変化の早いICT業界は再激変の時代、淘汰の時代に入ったと感じています。1990年代の“分散”の時代から、2003年頃より本格化した“統合”の時代は、明白に経営数値に現れ、やっと多くの企業幹部が気づき始めた。私は、“ハイブリッド事業開発の黄金時代”と名付けている。BI(ビジネスインテグレーション)経営技術力が企業の盛衰を決める時代である。近藤教授の“四画面思考の改革実践力”は、誰にでもすぐできる日本人にあった経営技術力を広げてくれると確信しています。もちろん、ICT業界に限らず、製造業・サービス業大企業、中小企業、病院、自治体など成功事例が広がっています。近藤教授の特別セミナーと私の事例研究セミナーを通じて、“事業開発・ビジネスモデル変革の改革実践力”を一緒に考えたいと思います。
以上