佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション
2007/07/23 被災地に復興を祈る
戦後有数の暴風雨台風が日本を横断。去った翌日に新潟中越沖地震が発生した。
16日(月)祭日の午前、自宅でTV見ていた時に、突然震度4の地震の揺れが起きた。ちょっと縦揺れの後、横揺れが長い時間続いた。NHKのTVは、災害放送に切り替わり、震源地が新潟であると報道された。夕方から、被害の大きさが続々報道されて、深刻な被害であることが分かってきた。
天災で誰を恨むとは、誰も声をだして言わないが、無言に近い表情に、体全身で自然の脅威と一体の人間生活を誰よりも感じていることが感じられる。
日本人は、地震の巣の上に、家族の巣を作っている民族である。
私も、大地震を数度体験した。
中学校の時、校庭で運動会の練習している時に大地震が起きた。校庭から松林に全員が逃げた。宮城県沖地震である。大災害が発生した。
札幌時代も、北海道の各地の地震は深刻なものだった。
阪神大震災の際に、瞬時に民間企業同士で協力して、神戸のインターネットを守るために戦った体験を共有した。支援と復興の情報をインターネットは、支えた。
特に、阪神大震災以降、震災への備えは全体として着実に進展しているが、地震そのものを止める手段を我々は持ち得ていない。また、地震学の想定を越える事態も起こりえる。可能な限りの災害対策は、日本人に必須の事柄である。その一層の進展を期待するのは国民共通の願いである。
個人の体験者として、企業のリーダーとしての体験を通して、今、思うのは、被災者への支援と復興が一番大切であるということだ。
自動車メーカーが、被害を受けた部品工場の復興に、各メーカーは自らの工場生産を一次停止しても、数百人の支援部隊を即日送った支援はすばらしいものがある。
流通業界も、地震協定に基づくとはいえ、食料、生活用品を即時に届けた。
県の要請に基づく自衛隊の対応もすばやかった。救出活動と同時に、水や風呂の提供など細かな初動は、住民を元気づけ、安心感をもたらす。
ボランテイアが、大勢自分で道具を持って、駆けつけている。
民間、公的機関、ボランテイアなど総力を結集して、生活基盤、観光、工場、通信、交通など社会基盤を一気に復興する活動が続いている。被災者にとって、助けてくれる方がおり、全国の仲間が支援している姿を実感することは本当にうれしいし、未来への希望を与えてくれるものである。
それにしても、多くの新聞を読み、TVの報道をみても、多くの人達が必死に支援や復興に努力している姿をもっと報道したらよいのではないかと首をかしげることが多い。
被災地の復興を切に祈る。
以上