「フィリピンスービックだより」第10回地元企業様向けプログラムアイディア

コラム「ミニ講座」

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2019/02/13　「フィリピンスービックだより」第10回地元企業様向けプログラムアイディア

bn_nakazawa

こんにちは。BIPコンサルタントの中沢宏行です。

つい先日、寒かった日本からここスービックに戻りました。朝６時ころ横浜を出た時の気温が１℃、こちらについた時が２８℃。もうわたしの体はこちらに適応してしまっていますので、何とも言えない心地よさを感じました。

■高校生イベント＠奈良

私の主事業、日本人相手の英語トレーニング、フィリピン人相手の日本語トレーニング、どちらともマーケットという意味では日本なわけでして、年に何度となく日本‐フィリピンを往復しています。

今回の日本滞在で初の経験は、奈良で行われた高校生イベントに協賛したことです。

高校生の学校別チームが、ダンスや歌、演劇等のパフォーマンスを競い合うイベントです。そのMVP賞に、スービックでの語学留学体験をプレゼントしますというものでした。と言いましても、単独ではなく日本語トレーニングのクライアントである、建設会社様が声をかけてくれ、資金的には大分「おんぶにだっこ」状態での協賛です（感謝！！）。

私自身は、奈良は高校の修学旅行以来！ということで、ほぼ４０年ぶり。何一つ記憶にありませんでした（笑）。お恥ずかしい……。

二日間のイベントの最中、iYESで以前勉強してくれた大学生、また以前、日本語トレーニングを担当してくれた方がボランティア参加してくれ、ブースを構えて学校の紹介をしてくれました。ありがたかったです。

Facebookへの投稿を見つけてくれ、地元が近いのでとわざわざ立ち寄ってくれた友達がいたり（ちなみにこの時初対面）。嬉しかったです。同じく協賛会社としてブースを構えていた地元の企業の方と、外国人材のことで議論させていただいたり。濃い二日間を過ごさせていただきました。

Nara

さて、２０１８年年頭このコラムをスタートし、ちょうど１年がたち、また、今回が１０回目となります。BIPのコラムとしては異色の「スービックだより」も、執筆開始から１年となりました。いつもお読みいただいてありがとうございます。皆様に有益な情報をお届けできていれば幸いです。

2年目の２０１９年、こんなことをやっていきたい、ということがいくつかあるのですが、今回の後半は、英語トレーニング、日本語トレーニングとちょっと違ったことについてお話してみます。

■ローカル企業のトレーニング機会

Xcompany

技術、製造の世界で３０年仕事をしてきたことを生かせることはないか、ということで、地元スービックの日系企業様に提案してみたのが、日本人駐在員向けマネジメント教育と、ローカルスタッフ向け製造基礎知識スキル教育です。１０社ほどのトップマネジメントにたたき台的な提案書をお送りし、会話させていただき分かったことは、第一に、各社それぞれ、悩みのポイントは本当に違うのだな、ということでした。

そして共通して言えることとしては、これまでの経験からは、トレーニング効果がなかなか見えない、本当に役立っているのかわかりにくい、といったものでした。

各社様の声を整理し、その中から今、二つのプログラムサービスを具体化しようと考えています。

一つはローカルスタッフ、マネジメント向け「報連相」トレーニング。「どう報連相させるか？」ということも大事ですが、「どう報連相してもらえるか？」「その環境をつくっていくか？」がより重要。オペレーターから引き揚げられたスーパーバイザーなどは、ここをわかってない場合が多いです。これは、フィリピン人に限らず、ということでもありますが。そのあたりをロールプレー満載でやってみたい。

もう一つは、若手新任日本人駐在員マネジメント教育。日本では、部下を持った経験がない若手がフィリピンの製造現地法人に来ると課長というポジションにつき、突然チームマネジメントが必要になるケースがあるとのこと。フィリピン人を、組織表そのものの通りに見下し、パワハラになりかけたケースもあったとか。私の最も嫌いなパターンですが、そうならないためのトレーニングを提供できたら、と思っています。

いずれも、地の利を生かしてアフターケアをしっかりとし、トップマネジメントに効果を実感してもらえるサービスにできれば、と思います。