2015/10/02 【FC】「FC本部が用意する開業提案書を知っていますか」
こんにちは。高木 仁(たかぎ ひとし)です。
昨年の同じ頃、何をしていたか確認してみました。
https://www.bi-p.co.jp/column/3330/
やっぱり自転車に乗っていました。そして今年も、9月初旬にしまなみ海道に行ってきました。今回は2泊3日の旅。「しまなみ」「ゆめしま」「とびしま」の3海道を走ってきました。天気も良く、最高の3日間となりました。
自転車はこぎ続けないと倒れてしまう乗り物ですね。その状態に例えられるものとして「自転車操業」という言葉があります。借金と返済を繰り返しながら、何とか操業を続けている経営状態。まさしく、こぎ続けないといけない状態です。
こうならないためにも、事業を始めるときには「事業計画」が必要となります。
■FC加盟でも事業計画は必要
FC加盟によって事業を始める場合においても事業計画(書)は必要です。事業計画書を作成する理由としては、金融機関での融資をうける際に必要になるから。というのが現実かもしれません。しかし、そのためだけに必要なものではありません。
開業時や、その後の運営時には、本部からノウハウの提供、経営指導が行われます。そのため、その通りにやっていれば成功すると加盟者は考えがちです。しかし、加盟者自身も一事業者です。自身の事業を成功に導く責任は、全て加盟者にあります。
事業計画書は、これから事業という長い旅に出る時に必要となる地図のようなものです。旅の途中で出会う不測の事態や危機に対して冷静に対応するため、まさしく、自転車操業にならないためにも必要なものです。
そして、加盟者が事業計画を立てるときに参考情報となるものが「開業提案書」なのです。
■開業提案書とは?
開業提案書とは、FC本部が加盟者に提示するFC事業の事業計画書(提案書)であり、これから加盟者が事業を行おうとする店舗の立地条件などをもとにシミュレーションを行なっているものです。具体的な内容としては、初期投資額と資金計画、立地診断、収支モデルと投資回収計画などになります。
独立開業する個人や、事業多角化を目的に他業種から参入しようとする法人にとっては、経験のない業界・業種の事業について、その収支を予測し計画を立てるのは大変むずかしいものです。FC本部は、これまでの経験からデータを蓄積しており、事業予測のノウハウを有しています。その精度の高い情報を元に、加盟者の事業計画を立てるのは、非常に合理的であるといえます。
一方、これをFC本部の立場から考えた場合、加盟者に対して開業提案書を提示するということは、当然、大きな責任があると考えないといけません。特に開業提案書に書かれる内容については、根拠ある事実や合理的な算定方法にもとづいていなければなりません。また、その根拠となる事実や合理的な算定方法を示す必要があります。根拠となる事実や合理的な算定方法がないまま開業提案書を提示し、その中に「本部が提示する情報は、あくまでも予測であり、加盟者の売上を保証するものではありません」と記述したところで、本部の説明義務違反は逃れられません。
※参考文献:『よくわかる!フランチャイズ入門(同友館)』、『フランチャイズ本部構築ガイドブック(同友館)』
今回は、FC加盟者にとっての事業計画(書)とFC本部が提示する開業提案書について話題にしました。そして、今回の話題となった事業計画づくりに関係するものとして、今年も『事業リーダー実践塾:ビジネスプランニング演習』の公開講座が開かれます(https://www.bi-p.co.jp/seminar_20160120/)。
さらに、その前には『事業リーダー実践塾:ビジネスモデル設計演習』の公開講座もあります(https://www.bi-p.co.jp/seminar_20151125/)。
いまや、ビジネスに関わる人にとって『ビジネスプランニング』『ビジネスモデル設計』は必須のスキルです。この機会にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
高木 仁(たかぎ ひとし)
コンサルタント(IT企業 企画提案力強化・人材育成、フランチャイズ本部構築)
私は、フランチャイズコンサルを専門領域の一つにしており、フランチャイズ本部の構築や本部機能の強化などの支援をしています。このコラムでは、フランチャイズビジネスの情報や、フランチャイズ事業化を検討中の皆様に役立つ情報を中心に発信していきます。
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