2012/05/01 第11回「仕事力アップ術 シリーズ②(石黒啓司)■Dealer Call 店頭調査のコツ」
そして新しい期を迎えた春に向け 『仕事力アップ術』 をテーマにお送りします。第2回目は市場調査で良く行われる、Dealer Call (店頭調査)のコツです。
手法としてはごく当たり前の、基本的なことですがこれを身につけると皆さん
だけでなく組織としてのマーケティング能力が大幅にアップします。
1.店頭調査のポイント
①店頭を直感で俯瞰する
■真面目にデータとして調べることも大切ですが、先ずは直感的な印象を捉える感性が一番重要です。
■何が起きているのか、どんな変化があったか、自分のビジネスだけに捉われず、店舗(市場)のムードに変化がないか・・・活気があるか・・・
②定点観測を続ける(変化を見る)
■単にあちこちの店舗(市場)をランダムに巡るのもひとつの手法です。
しかし、店頭調査のポイントは変化を見ることにあります。
タイプ別(大型店・旗艦店・小型専門店・アンテナ店)など、ビジネスに依って異なるスタイルの店舗があると思いますが、10店舗程度を選び定点観測をして一定期間の変化を読み取る・・・大切なコツです。
③調査項目を事前に吟味、フォーマット化し、調査のバラツキを防ぐ
■各メンバーがいきなり店頭を訪問し、バラバラな項目を調べるのでは効率が著しく悪く、また、データ分析に繋がりません。
■誰が実施しても一定の結果が読み取れるフォーマットが重要です。
④現場でレポート化する(もしくは当日中にレポート化する、発信する)
■現場の声、雰囲気、トピックは 『生もの』 です。
■会社に帰ってからまとめよう・・・これでは失格です。
■国内・海外を含め、店頭調査が出張となることもあるでしょう。
どんなに遅くなっても 『生もの』 に触れた感覚の消えない裡に、当日の夜のうちにレポート化する習慣を身につけてください。
これを身につけたらあなたの評価がグンとアップすること間違いなしです。
■それは何故か・・・
上司や職場にとって情報はスピードが命です。
このITの時代です。 毎晩、速攻でレポートが届けば 『おぬし、出来るナ』となること請け合いです。
■会社に戻ってからレポートを書くと・・・
アレ?どうだったっけ、どんなだったかナ・・・と記憶を辿ることになります。
これは効率が悪い! そんな経験がきっとある筈です。
その夜のうちにレポート化すると平均1時間で済みますが、帰社後では2時間~3時間掛ってしまいます。
『生もの』 の新鮮な感覚と興奮が冷めないうちに書けば1時間で済むと言う簡単なことなのです。
2.調査項目例、フォーマット例
調査項目の実例を記します。 皆さんのビジネスに最適なページ構成、レイアウトのフォーマットを作って活用して頂ければ幸いです。
石黒 啓司(いしぐろ けいじ)
コンサルタント(商品企画、マーケティング、仕事力改革)
今の日本、政治・経済の停滞の中、特に企業の元気がありません。構造変化への対応、新しい挑戦の欠如が原因と痛感しています。 これらの打開には先ず、戦略力、創造力・統率力などの仕事力が必須。至近な実例を元に仕事力&元気玉の復活を目指して発信します。
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