2010/12/01 第2回「自主性を育むコツ」
■まず始めに・・・指示すれば動くが、自主的に動かない世代とは自分から率先して仕事や活動を企画しない世代・・・。 よく聞く言葉です。
時代背景として何があるのでしょうか?
①マニュアル化され過ぎた社員教育
②自発心、競争心を教えない平等な学校教育』
③転ぶ前に手を差し延べる過保護な親の育て方
・・・でもちょっと待って下さい。 どれも我々自身が招いた背景ばかりであることに
気付くのが先ずは先決なのです。
そこに気付くこと、それを是正することであなたにも解決策が打てるようになります。
■子は褒めて育てよ・・・相手の目線で考えると答えが出ます。
褒めても図に乗るだけ、褒め殺しに乗る世代ではない、等々の反論もあると思い
ますが相手を褒めて成長を経験させるのが人材育成の鉄則です。
誰しも批判や評論ばかりでは素直になれないのは自分自身の経験で明確です。
すなわち、相手の目線で考えて自主性を育む気持ちになることが今回のヒントです。
■自分仕事と他人仕事・・・この差に注目しましょう!
次に掲げた資料は私の商品企画講座で使ったものです。
企画担当が一所懸命に頑張っても周囲がなかなか動かない悩みの解決法です。
『良かれと考えて動く商品企画部が会議を主催する例』です。
主催者→部課長さん、出席者→部課メンバー、と置き替えてご覧下さい。
■自分仕事と他人仕事・・・どうやって自主的に動くように組織を纏めるか?
ここでは会議の主催者(自分仕事)と出席者(他人仕事)の志の違い、達成意識の違い
をひとつの事実としてキチンと自覚し、それを相手の目線に立って如何に意識を高める
かの手法を述べています。
一方的な指示でなく・・・
①先ずは相手と事前にコミュニケーションを取り、現状分析、課題などをお互いに把握
することから始める
②その解決法を、一緒に考える姿勢で、各項目を予め整理して考えられる対策までを
出席者に事前に宿題として明確に出す
③会議では勿論、一緒に議論し、解決策を誘導する
④議事録=会議の決定事項=解決策は、主催者が議事録に記入して発行するのでは
なく、彼ら自身が作成した分析・課題・対策の資料を添付する
⑤結果、これらは押付けられた作業(他人仕事)ではなく、自主的な活動(自分仕事)に
昇華されてモチベーションが上がる効果に繋がります。
■今回の部課長さん自身の課題
メンバーの不甲斐なさに不満の余り、性急に指示したり、叱責したり、考える環境を与えず
先走って対応案を出したり・・・これはマネジメントとしては慎むべきことです。
とは言え忙しさを理由に、ついつい陥ってしまい勝ちですね。
実は、これは私自身の商品企画時代の反省から生まれた戒めでもあります。
最後に・・・次に掲げたのは部課長に就任した時の心構え、組織運営のヒントです。
ご参考になれば幸いです。
石黒 啓司(いしぐろ けいじ)
コンサルタント(商品企画、マーケティング、仕事力改革)
今の日本、政治・経済の停滞の中、特に企業の元気がありません。構造変化への対応、新しい挑戦の欠如が原因と痛感しています。 これらの打開には先ず、戦略力、創造力・統率力などの仕事力が必須。至近な実例を元に仕事力&元気玉の復活を目指して発信します。
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