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2012/01/01 第18話「私の2012年」

 あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 皆さんはどんなお正月をお過ごしだったのでしょうか?

 Facebookで私と繋がりのある方は私の投稿で御存知だと思いますが、私の年末年始は山仕事一色でした。自分でも新年早々つなぎ服着て草刈カマやチェーンソーもって草木に埋もれてる姿に笑いたくなりましたが、とにかく健康的な一年のスタートでした・・・(笑)。

 1,2年前から岡山、山梨、千葉の地方に行き、耕作放棄地の活用や地域おこし協力隊の活動に時々混ぜてもらい、里山活動を楽しんでいた私でしたが、そうしているうちに自分の生まれ育った故郷の田舎も同じようにいろんな課題を抱えているんだろうなと気になり始めたのでした。いつか地元が元気になるような事業をやりたいと・・・。しかし、いつかやる、いつかやると思っているものの、一歩を踏み出すのはなかなかできない事でした。というより、思いはあっても何から始めていいのかわからない、あれこれ考えてはみるものの、考えれば考えるほど実現から遠ざかり・・・。

 でもある日ある時、突然思ったのです。新しいこと始める時に最初から細かいことまでぐちゃぐちゃ考えてもきっとダメなんだ。小さいことでいいから何か行動を起こさなければ、きっとこのまま結局何もできずに終わってしまいそう、なんでもいいからはじめてみなきゃ!

 ちょうどその頃、柿が実る季節。実家から柿がごっそりと東京の自宅に送られてきました。私の実家のまわりは嫌になるくらい柿畑だらけ。正直なところ、子供のころから柿はあまり好きではなかったのでまったく興味もなかったのですが、ふと「うちの柿畑(正確にいうとすぐ近所に住む従兄の畑)、どうなっただろう?」と思い出しました。先代の叔父が数年前に亡くなってから柿を栽培しているという話しも聞かなくなり、どうなったのかと聞いてみると、「もうあそこは耕作放棄地だよ、、、」と一言。早速見に行くと、どこに柿の木があるの?と目を疑いたくなるほど、蔓や笹や草に生い茂って森みたいになっている(多分)柿畑(らしきところ)を目にしてしまいました・・・むむむ、これは千葉やら山梨やら手伝い行っている場合じゃないんじゃないの!柿畑を復活させたい!

 これが、新年早々、野山を駆け巡ることになったイキサツです。

 最初は、いつまで続くのかと笑っていた親も親戚も、私がとげとげの草や蔓に襲われながらコツコツ草刈で格闘しているのを見ると手伝いに来てくれました。従兄も本気になって一緒にやると言ってくれて、10年ぶりにチェーンソーを引っ張り出してくれました。柿栽培には全く素人の私たちを半分あきれ顔で笑いながらも、あそこ(近所)のおじさんなら枝の剪定の仕方教えてくれるよ、、、だのなんのかんのと、暖かいアドバイスをもらえるようになりました。この正月は何十年(?)か振りに地元小学校の同窓会があり、そこで久しぶりに再会した友達に柿畑奮闘記を何気なく話すと、偶然にも市の農林地域振興担当で働いている子がいて、「今年からちょうど耕作放棄地の対策を取り上げることになったところだから、協力してなにかやろうよ」と思わぬところで盛り上がりました。

ほんの“一歩”をやってみただけなのに、この変化の連鎖にワクワクしながら過ごした年末年始でした。一歩踏み出せば、想像以上のことに出会える、発見できる、考えていた以上に周囲も変わる、ぼんやりしている未来にも方向性が見えてくるものなのだと実感しました。この先いつまで続けられるのかは正直自分でも不安はいっぱいあるし、Goalや目標が定まっているとはとても言えない状態ですが、とにかく出来るところまでやってみようと決意したのでした。

 ・誰かが始めれば、必ず共感した多くの人がついてくる。
 ・なにかを始めれば、頭の中だけで考えたこと以上の発見がある。

 ほんの一歩の行動から生まれる変化の連鎖、これは私の本業であるコンサルティング、事業創造、業務改善、会社経営ではもっと顕著に言えることだと思います。悩んだ時、先がよく見えない時、不安な時は、理屈を重ねて立ち止まるのではなく、まずは一歩やってみる。やっているうちに、その道が正しいかどうかも見えてくるのだと思います。

一歩を踏み出すタイミングは、人によって差があるのは当たり前だと思います。だから、早く踏み出せる人が早く一歩を踏み出せばいい。最初の一歩に共感した者が、次の一歩を新たな視点で一緒に踏み出す。そして、どんどんみんなが楽に一歩目を踏み出せるようになり、大きな果実を実らせる。

 私の2012年

 自分の未来ための“一歩”はもちろん、
 仲間の未来のための“一歩”
 お客様の未来のための“一歩”
 これができる人になりたい。
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