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2010/09/01 第8話「『ビジネスアナリシス』の考え方」

 最近、事業を経営されている方々のお話を伺っていると、今年はターニングポイントの年なんだと感じることが多くあります。ここ1,2年、なんとか耐える経営で乗り切っていた会社も、今年は景気の上向きを願いつつ、自らなんとか現状の皮を破る新しい一手を、という気概を感じます。実際、私自身も、一経営者として同じ思いで、今現在を分析し、将来の選択をいつも考えています。
混沌としている今のこんな世の中でも、経営者というものは遅れなく、判断・決断をしなければなりません。

 ビジネスシーンは、既に見えているものに関して具体的実行段階のものから、ニーズやGoalだけが明らかになっている場合、課題というより「悩み」のレベルで行き止まっているのもの、様々なタイプのものがあります。私たち経営コンサルタントの一番の使命は、経営者や事業をまかされたリーダーの判断・決断の局面で、知識的にも人間的にも信頼できるアドバイザーとなることなのでしょう。(・・・と書くことで、そんな業に身を置いた私自信へのモチベーションとしています(笑))


 さて、話は少し限定的な話題に飛んでしまいますが、ビジネスマインドを持ったコンサルタントになるべく、私が数年前から注目しているものにBABOK®があります。今日はほんの少しだけ御紹介したいと思います。

 BABOK®は、『ビジネスアナリシス(BA)』を行う上での国際的に認められた標準知識体系で、いくつかのタスク領域(知識エリア)別に、有効な活動(タスク)やそのための技法(テクニック)などが体系的にまとめられたものです。こうすればうまくいく的な魔法の手法、方法論を書いているのものではなく、世界中で今まで実践され、効果があると広く受け入れられてきたものが紹介されているのです。

 では、『ビジネスアナリシス』ってなんでしょう?

 以前、第3話の記事で、『ビジネスを把握分析し、課題を明確にして、業務改革やIT導入など、効果的なソリューションを提案し、構想、実行へとつなげることです。』と触れました。あれから半年くらいが経つ中で、私自身がBAについてもう少し研究してきた今では、もっともっと「ビジネスアナリシス」の必要な領域は広く、奥の深いものと感じています。

 企業が新しい事業に乗り出すためのプランを作る時、
 経営方針に沿った実行計画を練りたい時、
 社内のパフォーマンスを上げるための社内組織改革が必要な時、
 お客様の企業に自社のサービスを提案する時、
 社員の意識を変えたい時、
 システム化構想など大規模なプロジェクトを推進する時、
 ・・・・などなど。

 事業を行う中で直面する様々なビジネスシーンで、現状を把握する段階から、目的そのものを作る、それに合致するソリューションを考え、そのために必要なことを明確にする。そんな時にビジネスアナリシスの考え方はとても有効なものだと思います。

BABOK®には、先に言ったようにうまくいく魔法の方法論やひな形が書かれているわけではないので、ビジネスシーンにおいて様々な視点(知識エリア)から、どんなこと(タスク)をどうやって実現すればいいのか(テクニック)、誰かが見極めなければなりません。それを推進する人がビジネスアナリストであり、経験と知識、感性を基盤に、このビジネスアナリストの一面をもつコンサルタントがこれからの世の中必要になってくると、そう確信しています。

🍀🍀🍀 ちょっとコラム 🍀🍀🍀

そろそろ暑さはひと段落するのでしょうか?暑さでサンマも沖合に避難していて大不漁みたいですね。
目黒駅周辺で毎年9月の第1・3日曜行われているサンマ祭り。前から一度は行ってみたいと思っていました。今年こそは!!!

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