2010/05/01 第4話「コンサルタントへの道のり」
私は最近になって、「コンサルタント」という看板肩書で仕事をしています。数年前、大手コンサルティング会社を退職し、独立してしばらくは、自分の名刺やHPにこの肩書は一切出しませんでした。これは、私がこの種のビジネスをやらない、やりたくないというわけではなく、社会や企業にとってのコンサルティングってなんなのだろう?と悩んでいたからです。その頃、私なりの「コンサルタント像」というものがありました。コンサルタントと軽々しく名乗れなかった理由には、その像に自分はまだほど遠いのではないか、私がコンサルタントなどと名乗ったら世の中の“本来の”コンサルタントの価値を落とすのではないかという思いもありました。
このビジネスに携わって十数年たった今、私はコンサルタントと名乗ることにしました。これは、私自身のコンサルティングスタイルがようやく見えたことと、名乗ることでこのビジネスを行う自分に覚悟を決めたというところでしょうか。求める目的・ゴールのためのなにかを創りあげること、導くことがコンサルタントの使命だと思っています。そういう意味から言うと、私の活動スタイルは、“事業プロデュース”という表現の方がしっくりくるかもしれません。
ビジネスというものは、個人のポリシーにこだわりすぎてよいものではありません。むしろ、企業成長という意味では、場合によって常に順応することの方が、成長につながる要素にもなりうるかもしれません。
ただ、コンサルタント業というものは、ある面、「人」が勝負の職業であり、商品なのです。
また、みなさんに忘れていただきたくないこと。その商品を見極める力が依頼側のみなさんにあるかどうかも重要です。コンサルティングを依頼するのは、賭けでも運でもないことを忘れないでください。
先日、和歌山にある高野山に行ってきました。真言密教は、今を生きている私たちにはなかなかいい教えだと感じました。
素直に自分を感じること、今のあるがままの自分を受け入れ、今をどう生きるか考えること。
たまにはこういう感覚を味わうのもいいかもしれませんよ。
高野山ではいろんな寺院に宿泊できます。私が宿泊した宿坊「一乗院」です。
そして、宿坊で出された精進料理。これはもう芸術です!絶対おすすめ!