2021/05/26 「フィリピン スービックだより」第22回 プログラム紹介(7) 大学生2度のインターン留学
こんにちは。BIPコンサルタントの中沢です。
フィリピン再入国して2か月が経ちました。家の用事で今頃はまた日本の予定だったのですが、コロナ対応で帰国そのものとその後の行動規制が厳しいということから帰国を延期し、スービックにいます。オンラインでの英語、日本語のトレーニングを提供し、オンライングローバルトレーニングプログラムを開発すべく、仲間とオンラインミーティングをしています。買い物もオンラインショッピングを普通に使うようになりました(フィリピンにはAmazonがなく、LazadaやShopeeというサイトになります)。オンラインばかりです(笑)。
という状況ではありますが、今回も、オンラインではなくリアルでのプログラム事例を振り返ってお届けします。
iYESのユニークかつカスタマイズされたプログラムを、1回1プログラムでまとめているシリーズ。今回はその7回目。1度申し込んだ「英語+インターンシップ留学プログラム」を怪我のためキャンセルした後、翌年4週間の留学を果たし、さらには再度来比し6ヶ月のインターンシップ留学をしてくれた大学生をご紹介します。
お客様プロフィール:申し込み時点、法学部の大学二年生。海外好き。
■お問い合わせ〜最初の留学キャンセル~2度の留学
留学エージェント様を通じての問い合わせでした。すぐにLINEで面談し、1週間英語レッスン、その後1週間NPOでボランティアというプログラムを組みました。この時、彼女は学校のプログラムでカンボジアにいたのですが、そこで怪我をしてしまい、やむなくフィリピン留学はキャンセルとなりました。
翌年、今年こそ!と再度申し込んでくれました。今回は4週間。オンライン面談で希望を聞き、1週間の英語レッスンの後、ローカルの大学でインターンシップを3週間行う(英語レッスン2コマ付き)というプログラムになりました。
このやり取りをしている間も、アメリカの大学にも短期交換留学していたほどの海外好きです(笑)。
そしてこの4週間のプログラムの留学中に、日本で仕事をすることを前提として現地採用したフィリピン人に日本語をトレーニングするお話を某社よりいただきました。今のオンラインとは違い、スービックでの対面のレッスンです。その講師をiYESのインターンとして広く募集する前に、彼女が興味を持ってくれました。大学でもボランティアとして積極的に大学の外国人と交流し、日本語を教えており、適任でした。留学期間中に次の留学が決まったという、珍しいケースとなりました。
<日程イメージ>
2017 7/27 メールにて最初のお問い合わせ
8/23 インターンシップアレンジ(NPO)
→怪我のためキャンセル
2018 1/28 2018年度版プログラムをご案内
5/30 再度ご紹介、留学希望、問い合わせ
7/24 日程決定(この後、ハワイ大学短期留学)
9/13 インターンシップアレンジ
10/13 フィリピン入国、プログラムスタート、4週間プログラム
11/10 帰国
12/18 再来比、6ヶ月のiYESでのインターンシップスタート
2019 1/4 日本語教育スタート
6/15 帰国
■スービックでのプログラム その1 4週間留学
このコースはiYESが主に学生向けに提供している主力プログラム「英語+インターンシップ」です。1週間の英語レッスンをiYESで受けていただき、これをある意味助走期間としてその後は3週間インターンシップをする。希望を考慮し、近くのゴードン大学でインターンシップをしてもらいました。スービックの特別区の隣町オロンガポの市立の大学です。午前中はiYESでレッスンを受け、午後ローカルの乗り物であるトライシクル(バイクにサイドカーをつけたもの)で通いました。
事務作業の他に、日本語のレクチャーや、日本の紹介、ボランティア等を行いました。市の管轄ということで、市長一家など市役所のメンバーとの交流もありました。
学校がお休みの時はビーチ等にも行きましたが、ありがたかったのは、iYESの事務作業などを手伝いたいと申し出てくれたこと。こちらはもちろん助かりましたし、なかなか学生ではできない、いわゆるビジネスの経験をしていただきました。
この4週間の間に前述の日本語講師の話があり、彼女に提案。快諾を得て、再度スービックに来てもらうこととなりました。
■スービックでのプログラム その2 半年留学(iYESでのインターンとして)
メイン業務は日本語トレーニングです。当初、「あいうえお」から教える役割はフィリピン人の日本語講師がタガログ語を媒介としながら担当し、1,2か月後に彼女が引き継ぐ予定でした。ところが、そのフィリピン人講師から初日早朝に急遽欠席の連絡。クライアントの社長が見学する予定なのに!それから慌てて準備して……。そんな訳ですごいデビューとなったのですが、なんとか初日をこなし、その後はどんどん経験を積み、工夫を重ね、後半は他の日本人インターン生を会話練習に使ったりして、半年後には、生徒を目標の日本語能力検定JLPT N3レベルまで引き上げました。
この時の生徒2名は現在日本で働いています。鉄筋技能士3級合格、現在2級を目指し、そしてJLPTもN2を目標に勉強中です。今でもたまに互いにメッセージをやり取りし日本での生活を応援しているとのこと。私も先日面談したのですが、本当にびっくりする成長でした。そんな濃い付き合いになるのも、iYESの特徴です。
そして、彼女自身は、この留学の後、今度はアメリカに語学留学したのでした。
■振り返って(本人談)
半年のインターンを終え、帰るときに手書きの手紙をくれました(結構感動です)。一部を抜粋してご紹介します。将来につながる良い経験になったことを感じていただければ幸いです。
「2年前に事故にあってから、自分に自信も希望も持てなかった時期が1年ほど続きました。(中略)初めてスービックに来てから、そしてこの半時間で日々、自信がついていくことが実感できました。」
「フィリピンには自分自身を開放することに抵抗を感じさせない空気があります。この環境が私の悩みや不安を着々と前向き思考に進化させてくれました。」
「iYESは小さな学校ですが、誇れるものがたくさんあると本当に感じます。」
「これから、どのようなことが起きるかは誰にもわかりませんが、iYESの名残りがどこかにずっときらめき続けることは間違いないと思います。」
他社サイトですが、別のインターン生がインタビュー形式でまとめてくれた記事をご紹介します。「生の声」が収められています。ご興味あればご覧ください。
◎留学ドットコムより
【海外インターン体験談】フィリピンの語学学校iYesで長期インターン後にアメリカに語学留学! 《前編》
https://www.ausbiznet.com/philippine/column/19080
【海外インターン体験談】フィリピンの語学学校iYesで長期インターン後にアメリカに語学留学! 《後編》
https://www.ausbiznet.com/philippine/column/19174
■現在
現在、私は彼女にiYESの仕事を手伝ってもらっています。オンライン日本語講師、iYESのビデオ編集、ウェブサイト、LPの作成やメンテなど。プログラム開発のブレストの相手等も担ってくれます。
これほどの付き合いになるとは、まさに縁ですね。
iYESに関係してくれた方、全員がここまでのお付き合いになる必要もないわけですが、長い付き合いになっています、という例をご紹介しました。
今回の執筆にあたり、いろいろ振返ることになったわけですが、やはり成長する可能性の「場」を提供することはしっかりと価値があるんだということを再確認しました。リアルだけでなくオンラインの世界でどこまでそれができるのか、チャレンジしていきます。
ではまた次回!
スービックについて
https://primer.ph/travel/category/area/central-luzon/subic/
iYESについて
www.iyescorp.com
www.youtube.com/channel/UCXpJreeMgPP_aWAoe4sTA6g
www.facebook.com/iyeslanguageschool/
www.instagram.com/iyeslanguageschool/
中沢 宏行(なかざわ ひろゆき)
コンサルタント(海外進出・海外ビジネス支援、人材育成研修・組織マネジメント)
フィリピンのスービックにて語学学校事業を中心に活動中の中沢が、現地の実情や海外ビジネス支援、語学・企業研修についてのコラムを開始。
海外進出や海外ビジネスに興味のある方、語学研修や海外企業研修をご検討の方に役立つ情報を発信していきます。
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