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前回まで、経営計画を作る意義について説明してきました。以下に経営計画の意義について整理してみます。

①    経営計画作りの作業を通して、事業環境の変化や会社の状況を分析し、今後の会社経営について考えを深め、より適切な戦略を策定することができます。

②    経営計画を作ることにより、会社が目指すべき経営ビジョンや、それを達成するための道筋としての戦略が明確になります。

③    計画に沿って、効果的に経営資源を配分することができるようになります。

④    社員は目標や戦略を共有することができ、モチベーションをあげてその達成に取り組むことができます。経営計画は社員を元気にさせるのです。

⑤    経営計画をベースにPDCAのサイクルを回すことができます。事業の進捗が順調に行っているか、計画との差異をチェックすることで、事業行動改善などのアクションをとることができ、経営の質が高まります。

⑥    環境の変化に適応しながら、会社を発展させていくためには、先読み経営が必要で、経営計画作りは、まさに会社の未来を創るためのベースとなります。

 

このように経営計画は会社を発展させていくために重要なものです。しかし、形だけの経営計画では意味がありません。会社を発展させるための、内容のある、適切な経営計画を作ることが肝心です。そのためには、いくつかの重要なポイントがあります。今後、何回かに分けて、会社を発展させるための経営計画を作るポイントについて、説明したいと思います。今回は、最初に、経営者の想いについてです。

 

経営者は、自分の会社をどのようにしたいのか、どんな会社を作っていきたいのか、夢を持つことが大切です。経営者が会社の未来について夢を持っていなければ、社員に夢を与えることはできません。

 

ホンダの創業者である本田宗一郎は、まだ社員50名ほどのときに社員に対して、ミカン箱の上に立って、「日本一になるなどと思うな。世界一になるんだ。」と檄を飛ばしたそうです。

人間は夢の実現のためであれば、頑張れるのです。夢のない会社で、社員はモチベーション高く働くことはできません。

 

社長の熱い想い、夢を、社員に語りかけることが大切です。経営理念や経営計画の経営ビジョンに、夢を盛り込んで、社員と共有することが大切です。社員は、その夢に共感し、その実現に向けて頑張っていけるのです。是非、社員に夢を与えてあげて下さい。経営理念、経営ビジョンの実現に向けて、社員がみんなで頑張っていく、そんな会社作りが大切です。経営計画作りには経営者の夢を反映させることがポイントとなります。

以 上

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