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社長の仕事とは何でしょうか?

私は、社長の最も重要な仕事は「会社の未来を創る」ことだと考えています。

 

もちろん、今日の糧をつくることも必要です。しかし、社長が今日の糧をつくることだけに専念していたら、明日の糧は得られなくなってしまいます。なぜならば、明日の糧のことを考え、種まきを行なえるのは社長しかいないからです。社長は日常業務に追われてどんなに忙しくとも、時間をとって明日の糧をつくることを考えねばなりません。

 

事業環境は変化していきます。顧客は移り気で、その要求はどんどん変化していきます。競合他社との競争関係も激しく変化します。技術の変化も加速しています。少子高齢化の進展、グローバル化の進展など社会経済環境の変化も大きな影響をもたらします。

 

今後、どのように環境が変化していくか、先読みをしていく必要があります。強い会社が生き残るわけではありません。環境変化に適応できる会社が生き残れるのです。今後の環境変化の動向を見極め、その環境変化にどのように対応していくのか、変化の中でどのように成長のチャンスを掴むのか、社長は会社の明日の糧をつくることを考え、行動していく必要があります。

 

先を読むとは、なにも特別なことではありません。YTT分析と言いますが、Yesterday(昨日)、Today(今日)、Tomorrow(明日)の頭文字をとったもので、過去どのように環境が変化してきたか、そして、現在どのように変化しつつあるかを把握し、今後どのような変化が起こってくるかを予測するというものです。先を読むとは、こうした当たり前の思考を行なうことなのです。

 

ただし、その過去と現在の環境変化の動向把握を、しっかりと情報を収集し、分析した上で、今後の変化について考える必要があります。政治、経済、社会、技術などのマクロ的な環境変化の分析(PEST分析)により大きな動向を把握する。3C分析と呼ばれる顧客・市場(Customer)、競合他社(Competitor)、自社(Company)の3つについてその動向を分析する。そしてSWOT分析と呼ばれるフレームワークで、自社の強み・弱みと環境変化のもたらす機会・脅威とを勘案しながら、会社の明日を考えていくことが効果的です。

 

PEST分析、3C分析、SWOT分析は経営計画を策定するための代表的なツールです。こうしたツールを使いながら経営計画の策定を行なっていくことが、先読み経営を可能とします。経営計画をつくり、実行していくことが、会社の未来を創っていくことに繋がるのです。

以 上

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