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こんにちは。BIPの高木 仁(たかぎ ひとし)です。

11月25日に、『事業リーダー実践塾:ビジネスモデル設計演習』公開講座(全2回)の第1回目を行いました。毎年、改良を加えて続けている演習型の公開講座ですが、今回は12名定員のところ17名の参加をいただきました。ありがとうございました。受講生の皆様には、少々窮屈な思いをさせてしまいましたが、その分(?)密着度もあがり、大変盛り上がっていただきました。
https://www.bi-p.co.jp/seminar_20151125/

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本セミナーでは、「ビジネスモデル・キャンバス」を“使いこなす”ための予備練習として、某コンビニエンスストアチェーンのビジネスモデルの分析を行いました。普段からよく利用しており大変身近な存在ではあっても、ビジネスモデルという観点から分析したことはないようで、議論も大変白熱し新たな発見もしていただきました。また、ビジネスモデル・キャンバスを使うための勘所もつかんでいただきました。

さて、コンビニエンスストアといえば、フランチャイズ方式により店舗を拡大しています。そのフランチャイズビジネスに関する2014年度の統計データが、日本フランチャイズチェーン協会から発表されました。
※統計資料は協会ホームページを参照:https://www.jfa-fc.or.jp/particle/29.html

ついに、フランチャイズ業界全体における売上高が24兆円を超えました。フランチャイズといえば、身近に存在しているコンビニエンスストアやラーメン屋、美容室などを想像するかと思いますが、フランチャイズ業界全体でみれば、日本最大の企業にして世界トップの自動車メーカーであるトヨタ自動車の売上高(売上高約27.2兆円|20153月期)に迫る勢いで成長しています。

フランチャイズ業界統計全体概要

<フランチャイズチェーン数>
1,321チェーンで、前年比17チェーン増でプラス1.3%と5年連続の増加となっています。
<総店舗数(直営店と加盟店の合計)>
25万9,124店舗で、前年比6,610店舗増でプラス2.6%と6年連続の増加となっています。
<売上高>
24兆1,337億円で、前年比6,564億円増でプラス2.8%と5年連続のプラス成長となっています。

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※出典:2014年度「JFAフランチャイズチェーン統計調査」報告(日本フランチャイズチェーン協会|平成2710月)

20144月の消費税増税の影響が、フランチャイズ業界にも少なからず及んだようですが、業界全体は概ね好調に推移しています。

成長要因としては、依然として大手コンビニエンスストアが行ってきた積極的な出店戦略が挙げられます。コンビニエンスストアは店舗数55千店、売上高は初の10兆円を超える結果となっています。一方、これ以外の業界やチェーンにおいても、地域の生活への密着、多様化する消費者ニーズへの対応、ICTの積極的活用などによって、商品・サービスの改良・開発に努めており、業界全体の成長を促しています。

成長し続けるフランチャイズ業界

統計データが存在する1983年度から最新の2014年度までの、チェーン数、店舗数、売上高の推移を下のグラフにまとめました。

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これを見ていただければわかるように、フランチャイズ業界は30年以上に渡って成長し続けています。2008年の米国発金融危機の影響や、フランチャイズビジネスに対する不信感などから、2007年をピークに陰りが見えましたが、その後は回復傾向となり、今なお成長し続けています。

フランチャイズビジネスでは、本部と加盟者は法律的にも財務的にも、それぞれが独立した事業体であり、フランチャイズ契約によって結ばれたビジネスパートナーの関係です。本部と加盟者が、契約に基づいて異なるビジネスモデルを運営し発展していくビジネスであり、これが大きな特徴の一つとなっています。

フランチャイズビジネスが、なぜこれまで発展し続けてこられたのか?

次のコラムでは、フランチャイズビジネスをビジネスモデルという観点から見てみたいと思います。

 

残念ながら、今年度の『事業リーダー実践塾:ビジネスモデル設計演習』の募集は終了となっていますが、来年1月には『事業リーダー実践塾:ビジネスプランニング演習』の公開講座が開かれます。(https://www.bi-p.co.jp/seminar_20160120/

この講座では、日本を代表する大企業をケースとした、リアルなビジネスシナリオ作りの演習を行ない、実戦的なビジネスプランニング力をつけていきます。

ぜひチャレンジしていただきたいと思います。

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