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こんにちは。高木 仁(たかぎ ひとし)です。

先月9/19のことです。酔っ払って帰宅中、ふと見上げるとそこには綺麗なお月様が。思わずパチリ。「中秋の名月」でしかも満月だったそうです。ちなみに、次の「中秋の満月」は8年後、オリンピックの翌年だそうです。

さて、今回のコラムは、「フランチャイズって何?」と題し、フランチャイズビジネスとはどういうものなのかについてお伝えしたいと思います。

フランチャイズの定義

一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会では次のように定義しています。

『フランチャイズとは、事業者(フランチャイザー)が他の事業者(フランチャイジー)との間に契約を結び、自己の商標、サービスマーク、トレード・ネームその他の営業の象徴となる標識、および経営のノウハウを用いて、同一のイメージのもとに商品の販売その他の事業を行う権利を与え、一方、フランチャイジーはその見返りとして一定の対価を支払い、事業に必要な資金を投下してフランチャイザーの指導および援助のもとに事業を行う両者の継続的関係をいう。』

長い一文で、ちょっとわかりづらいですね。

ポイントは3つ

フランチャイズビジネスのポイントは、次の3つになります。

  • 本部と加盟者は各々独立した事業体であり契約に基づく共同事業を行なうこと
  • 本部から加盟者にフランチャイズパッケージが提供される
  • フランチャイズパッケージの見返りとして、加盟者は本部に一定の対価を支払う

本部と加盟者は法律的にも財務的にも、それぞれが独立した事業体であり、FC契約によって結ばれたビジネスパートナーの関係です。お互いの協力の元で「共同事業」を行なうものであって、同一経営体の元で「共同経営」を行うものではありません。当然ながら、経営の結果(成功/失敗)は、それぞれの責任になります。

本部から加盟者に対してはフランチャイズパッケージが提供されます。フランチャイズパッケージとは、「商標の継続的使用の許可」「経営ノウハウの提供」「継続的な経営・運営指導」などが含まれます。これらのものが、一連のビジネス展開に必要なものとして、包括的かつ体系的に、標準化されたパッケージとして提供されるものです。

そして、加盟者はこのパッケージの見返りとして、本部に対価を支払うことになります。対価とは、「加盟金」「ロイヤルティ」などです。また、必要な事業資金を自ら投入することになります。

フランチャイズかどうかは実体で判断される

社会構造や政治・経済、市場環境の変化に伴い、昨今では、様々なタイプのビジネスが展開されています。例えば、

  • 商材や商売のやり方は揃えるが、店舗名や商標は統一しない
  • 看板は統一するが経営のやり方には自由度がある
  • 加盟金を徴収し店舗オープン支援まで行うが、その後の指導はない(ロイヤルティなし)

などがあります。

また、「フランチャイズ」という名称を使わずにチェーン展開をしている例もあります。しかし、商標の使用や経営に対する指示・指導、それに対する対価の受領などについて、一定の要件を満たす場合、フランチャイズと同様の法的制約を受けることケースがありますので注意が必要です。

 

フランチャイズビジネスにおいて「契約」は非常に重要なものです。では、我が国の法律においてフランチャイズはどのような規制を受けているのでしょうか?

それは、次回以降の話題にしたいと思います。

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