2019/09/11 「フィリピン スービックだより」第12回 8月のピークと二人のインターン学生
こんにちは。BIPコンサルタントの中沢宏行です。
前回のコラムでは「(フィリピンの)夏真っ盛り~!」とご紹介していたのですが、今は雨季の真っただ中。毎日結構な雨が降っています。その雨の中、スービックのあちこちで道路の補修が行われています。雨のおかげでものすごく作業効率が悪い。なぜこの時期に、と思っていたのですが、それは、11/30にスタートする、東南アジア競技大会のためとのことでした。通称SEA Game (South East Asian Games)。東南アジア地域の友好、理解、平和と、オリンピック・ムーブメントの振興を目的としているらしいです。知りませんでした……(笑)。ちなみにフィリピン人のオリンピックへの関心は恐ろしく低いです。
スービックも会場の一つとなっており、道路のみならず、スポーツ関連の施設のリニューアルが行われています。作業をしているのを見ると、あーあ、乾季のうちにやっておけばいいのにと思うし、せっかく道路をきれいに舗装したのに、なぜか排水口が設けられてないため、両サイドの歩道に挟まれた車道があっという間に冠水するというギャグのようなことが起きています。設計し忘れたのか、予算がなくなったのか、施主と業者がケンカしたのか……。さて、SEA Gameに間に合いますか……。祈るのみです(笑)。
■8月ピークシーズン
さて、8月は日本の夏休みということで、iYESにしては大勢のお客様にいらしていただきました。
一般の留学に加え、
1)隣町オロンガポでローカルのお客様を相手にストリートフードを販売するビジネスプログラム
2)某大学機械工学科様に向けた超短期「英語+製造業インターンシップ」プログラム
が並行して走り、教室も講師もオペレーション能力もキャパオーバー気味でした。細かなところでお詫びする場面もあったのが正直なところです。今後に生かさなければなりません。
それでも、どうにかこうにかプログラムを提供し、ピークを乗り切ったのも、
プログラム1)では、近郊Aura大学のマネジメントと教授陣のご協力
プログラム2)では、快く受け入れに協力いただいた製造業5社のご協力
そして、iYESでインターン中の二人の学生のおかげだと思っています。もうただただ、感謝!です。
1,2のこともたくさん書きたいことがあるのですが、今回はこのiYESインターンの二人について少々。
■フィリピン語学学校でのインターン
フィリピンの多くの英語学学校は、学校スタッフの一部として学生インターンに仕事を手伝ってもらっています。その代わりに学校側は英語レッスンや宿舎、食事を提供するのが一般的です。有給もあれば無給もあります。いろいろな国から生徒を受け入れている大規模校は、それぞれの国のインターンを置いて自分の国から来た生徒さんのお世話をしてもらっています。
■iYESでのインターン
iYESでも、2016年からこれまで、常にどなたかがいてくれています。特に募集などしてないのですが、人づてでなぜか……。ピーク時(?)には、女性のみ、大学生1名+社会人3名などという時も。学校の規模が最小クラスなので、時期によっては生徒さんより多かったりしたものです(笑)。
今は男子大学生2名がオペレーション全般を手伝ってくれています。二人とも大学は1年休学中。A君は4月から年内一杯の9か月間、B君は2か月の予定を終えてもうすぐ帰国の予定です。
A君は当初、「予算はこれだけです。この予算で9か月フィリピンに滞在し、ボランティアやインターンをやりながら英語を勉強したい」と言ってきました。一般の留学や企業でのインターンで費用をいただいていたのでは到底予算不足だったので、一定期間iYESでインターンしてくれたらその間の費用がほぼ掛からないという話をしたところで、では、それでということで来てくれました。
これが私にとっては「アタリ!」でした(笑)。常に積極的、明るく、向上心を常に持ち、たまには親子の年の差を超えて私にツッコミをいれてきたり。こちらもためらうことなくいろいろなことをチャレンジできます。チャレンジというと響きが良いですが、要はムチャブリする時も多々。タスクの管理には、Wrike(https://www.wrike.com/ja/ 当然無料アカウント!)を使っているのですが、タスクの管理名に「ムチャブリシリーズ」とつけたうえでやって欲しいことを伝えます。これを機会ととらえ受けてもらえるので、手離れ感良く、私は次の仕事に移れます。
B君はA君の学校の後輩。「セブの某企業でインターン中、雇用主の日本人ボスとケンカして辞めてしまい、行くところがないのですがiYESで受入れできないでしょうか?」という話をA君から聞いた時は、いやいや、次は私のところでケンカしちゃうじゃん!と思い、さすがにすぐにハイハイ、とは言いませんでした。しかしいろいろ状況を知るうちに大丈夫かもと思うようになり、じゃあ来たら、となったのですが、これも私にとっては「アタリ!」でした(笑)。こりゃ、どう考えてもセブの某企業の雇用主がおかしいわ!と思ったものです。A君が「ムチャブリシリーズ」を受けられるのも、一緒にあーだこーだ話し合える相棒ができたのも大きいかもしれません。
iYESは語学学校ですが、BEYOND A LANGUAGE SCHOOL(英会話学校のその先へ)という文言をロゴに添える時があります。特にインターンシッププログラムなどは、「成長につながる経験の場、機会を提供する」ことが本分と思っています。iYESでのインターンも、まさにこの「場と、機会」は提供できていると感じています。大変なこともありますが……。
そして、近い将来、一つには企業からこんな人を採りたかったんですよ!と言われるような人材になってくれたらいいな、と思っています。実際、私も採りたいです。将来像を聞いているので、こちらの都合、希望だけでは動けないな、と思ってしまうのが私の課題です(笑)。いや、まじめな話、今後スタッフどうすべきか?は経営課題(笑)。いやいや、笑うところではない……。
お読みいただき、ありがとうございました。 また次回!
スービックについて
http://primer.ph/travel/category/area/central-luzon/subic/
iYESについて
www.iyescorp.com
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中沢 宏行(なかざわ ひろゆき)
コンサルタント(海外進出・海外ビジネス支援、人材育成研修・組織マネジメント)
フィリピンのスービックにて語学学校事業を中心に活動中の中沢が、現地の実情や海外ビジネス支援、語学・企業研修についてのコラムを開始。
海外進出や海外ビジネスに興味のある方、語学研修や海外企業研修をご検討の方に役立つ情報を発信していきます。
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