「フィリピンスービックだより」第26回実践して学び、そしてまた実践！

コラム「ミニ講座」

2022/01/11　「フィリピンスービックだより」第26回実践して学び、そしてまた実践！

bn_nakazawa

こんにちは。BIPコンサルタントの中沢です。

あっという間に2022年になりました。本年もどうぞよろしくお願いします。

年末年始、フィリピンの友人からいくつかお誘いを受けたのですが、今回は一人で静かに過ごすことを選び、今年を振り返り、来年への思いを巡らせるという時間になりました。

本当にいろいろ変化する時代ですね。２か月前のコラムでコロナ新規陽性者の減少と経済へのシフトが、などと書きましたが、また逆戻り。執筆時点の１日あたり新規陽性者は33,000人（２か月前は2,000人）。ただこれもある程度予想されたこととも言われますし、解釈の仕方、対応の取り方、ちょっと違うんではないの？と個人的には思うところもありますが、自分のコントロールの外のことについては柔軟に対応していくしかないですね。半分フィリピン人化してしまっているといわれる私、ケセラセラのメンタリティーでストレスをためないようにやっていきます！

前回、自分の「やりたい」をもってそれを実現していく力が大事、これからも「やってみて軌道修正」していきたい。また、そんな人を応援するiYESになりたいと書きました。

今まさにiYESは、コンサルタントとして支援する立場のプロジェクトを開始し、この数ヶ月立ち上げに注力しています。日本の企業様とのプロジェクトです。
今回は、このプロジェクト立ち上げを通して得られた学びについてお話したいと思います。

■共創支援プロジェクト

今回のプロジェクトは日本で英語ビジネスをされている方にお声がけいただき、一緒にオンライン英会話サービスを作っていくという内容です。ざっくりとした言い方になっていますのは、まだタイミング的に詳細を書けないということと、今回iYESは完全裏方ということを考えてのことです。

iYESの事業は英語や日本語のトレーニングやいわゆるグローバルトレーニングですので、そもそも割と直接的に個人（お客様）の「やりたい」をＢｔｏＣ的に応援しているわけですが、今回はコンサルタントとして、相手のビジネスパートナーの「やりたいサービス」をＢｔｏＢｔｏＣとして共創支援するのが仕事です。

この方は既にある程度の成功をされているのですが、さらにビジネスを成長させ、なんとか業界スタンダードを超えるフィリピン人の待遇を実現させたいと心から思っているのです。自分の「やりたい」を一緒になってやってくれそうという判断でiYESを選んでくれました（と思っています！）。

これまでしつこく、フィリピンにい続けていてよかったと思いました。前職の時代を含めればフィリピンにかかわって10年以上経ち、現地での知恵もかなり増え、ネットワークも出来てきていました。ここは自分の強みとしてしっかり意識して生かしていかなければと改めて思った次第です。

■ビジョンを伝える

ちょうど昨日はフィリピン側新スタッフと日本をつないでのキックオフミーティング。実務的課題もたくさんある中、まずパートナーが発信したのが、いわゆるビジョン、経営理念の話でした。ここ、やはり大事ですね。

Google Translationの画面を共有しながら、しっかりと作りこんだ日本文をその場で英語に直し、日本語を交えながらのメッセージングでしたが、前に座っているフィリピン人がたまにガッツポーズをしながら聞いているのを見て、何を言いたいか、中身が重要だと改めて思った次第です。もちろん、英語でそれができたらなおいいのですが。なにしろ英会話トレーニングがサービスコンテンツですので（笑）。

「遠くへ行きたければみんなで行け」というセリフを聞きます。言葉そのものは違えども、これがメッセージの一つでした。みんなで行った先に、仕事の充実感や生活レベルの向上があるといったようなことを、スタッフそれぞれがイメージできたのだと思います。

■実践こそ学び、そしてまた実践！

私自身も理論的には知っていてアドバイスする立場ですが、文化や言語を超えてミッション、ビジョンの大切さ、効果を身近で再確認することはやはり良い刺激になります。

iYESも、ちょうどMVV（ミッション、ビジョン、バッリュー）を当初のものから7年ぶりに変えようとブレインストーミングしているところでした。その重要性を再認識し、早期に固めてチームメンバーに発信したいと思いました。

また、これまではとにかくサバイブしなければという守りモードだったわけですが、目標設定を、少し頑張ればなんとかなるレベルではなく、ちょっと高いところにおいて、さぁ、そのためにはどうしたらいいだろう？誰と組んだらいいのだろう？といったようなチャレンジの発想に持っていき、具体化していかなければと思いました。

この他、ガイドライン等がしっかりと明文化されているところも、素晴らしい会社でした。プロジェクト立ち上げの準備段階から、自分の弱点を自覚させられるところも多く、よい刺激になっています。