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2019/11/20 「フィリピン スービックだより」第13回 フィリピンの語学学校の実情と、iYES日本語学校の役割

bn_nakazawa

こんにちは。BIPコンサルタントの中沢宏行です。

先日、スービックの隣町、オロンガポ市のランニングイベントに参加しました。市内の大通りを走る3km5km10km3種類のなかから10kmに出場。フィリピンでは通常、暑くなるといけないので、超朝早くに集まり、スタートします。

この日の前日は、Mardigras(マルディグラ)というお祭り。道を通行止にして道路上でとにかく宴会しまくるという。その片付けがまだ終わらないうちにスタート!朝まで飲んでいる人たちがまだ騒ぐ中(応援とも言うかも)、走り抜けていったのでした。日本ではあり得ないですよね。でも(だから?)すごく楽しかったです。

FunRun

フィリピンの英語学校の実情

さて、フィリピンで英語を学ぶ、英語留学するというモデルはもともと韓国が作ったもの。そのため、今でもフィリピンにある英語学校の8割は韓国資本、韓国人経営といわれています。わが町スービック近郊でも、日系は私のところのみ、周りには4,5校の韓国経営の英語学校があります。ちなみにセブには500校ほどあるともいわれています。すごい数字ですね。

就職で求められる英語のレベルが日本よりかなり高い韓国では、英語力を高めることがマスト。そう考える親御さんが子供のときから勉強させます。夏休みを利用して、Kids Campという一か月間くらいのプログラムに子供を送り込む、あるいは母親が一緒についてくる。私もこれまで何度かそのようなCampが周りのホテルで行われているのを見ました。

今、いろいろと政治的には韓国との間で問題を抱えていますが、個人的には最近、すごく近しくさせていただいている韓国人がいて、このKids Campビジネスの話を良くしています。

KoreaFriend

彼は私たちの学校のすぐ近くのレストランオーナー。レストラン事業は十分成功していますが、以前は教育業界にいて実際自分で英語を教える側にいた人間です。彼は現在のCamp、それはいわゆるスパルタ、詰込み、というイメージなのですが、そこを変え、より楽しく成果が上がるトレーニングを試行したいと思っていて、既存韓国系学校ではなく、私たちの学校iYESに声をかけてきたのでした。

私としてもそんなお話は大歓迎。こちらもいろいろ経験させていただき、いずれは日本のお客様にアプローチできればと思います。

また、おまけ的なアイディアとして、韓国人、日本人がやり取りする中で、韓国語、日本語を相互に教えあう(媒介語は英語)といったようなビデオを作ろう!などというアイディアも出てきています。ささやかだけど、私にはわくわくする日韓交流です。

それにしても、韓国人の起業マインドはすごいなと感じることが多々あります。ここスービックでの東アジアのプレゼンスは、韓国人、台湾人そして日本人という順番。そして最近急速に中国人が増えているという印象。日本人のほとんどがいわゆる企業派遣、駐在という形に対し、他国は自分がビジネスオーナーという方々が結構いる。先日スービック地区の商工会議所の交流イベントに参加しましたが、日本人は私だけでした。もうちょっとコミュニティの中で日本の存在感を示したいな、と思う今日この頃です。そのためにも、一生懸命スービックを宣伝していきたいと思います(笑)。

日本語教育、次のステップ

日本に行くことに魅力を感じてもらえているフィリピンの方に、まっとうな日本語トレーニングの機会を提供し、本人と関係者、送る側、受け入れる側、みんながハッピーになれるスキームに寄与したいということで日本語事業を行っています。これまでも、何度かコラムで取り上げました。

このコラムをご覧になっていらっしゃる方の中には、国籍を問わずに人材が必要という方も多いかと思われ、また少し書かせていただきたく思います。

最初は本当に手探り、講師の経験もほとんどない方を講師に立て、見よう見まねでスタート。それでも結構経験値を積んできました。さらに発展させていきたく、「教育の質のさらなる向上」を行い、次に「官との連携」を模索していくべく動いています。

質の点では、日本でしっかりとした教授法を勉強して資格を持ち、経験を積まれた「先生」に来ていただいたこと。この先生はもともと英語もかなりできるのですが、さらにiYESの英語レッスンを並行して受講し、フィリピン人相手に英語を媒介語として教授するための、わかりやすい英語の言い回しなどを勉強しています。生徒はみな英語のコミュニケーションは問題ないですから、英語を媒介語として教えるのが効率的です。ある程度、ほぼほぼ日本語で授業できるまでの間は、英語の説明の良し悪しが影響してきます。

もう一つ、「官との連携」。行政に人材の募集や、教育費用のサポートをお願いできないか、と思って話し合いを始めたところです。以前も紹介しましたが、私どものメインのお客様は自らフィリピンでリクルーティングの上、教育費をこちらに支払って半年の日本語トレーニングを行います。これはお客様がある程度のリクスを背負ってくれてるからこそ教育ができ、欲しい人材を確保できるわけです(高度人材)。

しかし、なかなかそういった覚悟をもって踏み出すことは一般的には難しく、すでに日本語がある程度使える人材を紹介して欲しい、と言われます。ということは、まずは先にそういう人材を育てておくしかないということになりますが、その費用のサポートをいただけないかなと。

ローカルの行政にとってのメリットは雇用の創出(海外になりますが)。クラスルームも市立大学の部屋を借りられないか、などなど、諸々これから話を進めていきたいと思っています。

iYESの卒業生にはぜひ、日本に来て欲しい!そう言われるLanguage Schoolを目指します。

CityHall

お読みいただき、ありがとうございました。 また次回!

スービックについて

http://primer.ph/travel/category/area/central-luzon/subic/ 

iYESについて
www.iyescorp.com
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www.instagram.com/iyeslanguageschool/

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thumbnail_nakazawa中沢 宏行(なかざわ ひろゆき)

コンサルタント(海外進出・海外ビジネス支援、人材育成研修・組織マネジメント)

フィリピンのスービックにて語学学校事業を中心に活動中の中沢が、現地の実情や海外ビジネス支援、語学・企業研修についてのコラムを開始。
海外進出や海外ビジネスに興味のある方、語学研修や海外企業研修をご検討の方に役立つ情報を発信していきます。

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