佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション
2013/07/10 BIエッセイ6周年! 冒険家三浦雄一郎氏に学ぶ「果て無き限界への挑戦」
今日7月10日は、BIエッセイ6周年の記念日です。2007年7月10日BIPのWEBサイト開設と同時にBIエッセイ執筆を始めて、今回で243号となります。
今回は、史上最高齢となる80歳で、三度目のエベレスト登頂を果たした冒険家三浦雄一郎氏の夢への挑戦に刺激を受けて、BIエッセイ6年間を振り返りながら、ささやかなことながら自分なりに挑戦して来たこと、学んだこと、新たな出会いなどを7題取り上げました。
(1)領域一番めざし夢を持ち限界に挑戦する日本人と出会う
私は、仕事でも人生においても大事な人間力を学ぶ秘訣は良き師に師事すること或いは目標とする先達(ロールモデル)に私淑することが重要と考え、自伝、評伝・対談等を大切にしています。
左写真 冒険家三浦雄一郎氏 『致知』8月号対談
右写真 天野篤心臓外科医の著書と『致知』対談
【果て無き限界に挑戦する日本人】
最近、『致知』8月号で冒険家三浦雄一郎氏とアフラック創業者・最高顧問大竹三喜氏の対談「果てなき限界への挑戦」という特集に感銘を受けました。未踏の夢の探索とその成功方程式を創造する具体性、自己との闘いである意思の力とチームを率いるリーダーシップ。登山の過酷な現実を知ると一層その凄さに驚愕します。各分野で領域一番の先達たちに親しむ。
・BIエッセイ2010/04/26号 年間300万人が訪れる「旭山動物園の奇跡」を実現したリーダー小菅元園長
・BIエッセイ2011/10/17号 第48代横綱大鵬・第69代横綱白鵬が誌上対談!「吾、相撲の道を極めん」
・BIエッセイ2013/03/04号 「一流」に学ぶ~天皇陛下の執刀医天野篤心臓外科教授の生き方
【日本の世界に誇る先達(渋沢栄一翁、御木本幸吉翁、福澤諭吉翁)を訪ねる】
私は自伝、伝記を大切にしていますが、本だけでなく、できるだけ現場に足を運んで、直接見て、触れたいと思っています。渋沢栄一翁の企画にはよく参加します。真珠翁御木本幸吉は、当時のベンチャーでした。鳥羽・志摩の旅でミキモト真珠島を実際に訪ねて見て、真珠養殖成功は世界に誇る産業遺産だと思いました。札幌在住時代の30代に慶応キャンパスで通信教育夏期セミナーを数年受講した体験の記憶と共に、『未来をひらく福澤諭吉展』は福澤諭吉翁の当時に触れ深く感銘を受けました。
・BIエッセイ2007/11/08号 文化の日~渋沢栄一翁映画とトークショーに参加しました
・BIエッセイ2008/06/02号 全ての女性の胸に輝く真珠と笑顔-世界真珠王御木本幸吉生誕150年への旅
・BIエッセイ2009/02/09号 慶応義塾創立150年記念『未来をひらく福澤諭吉展』
(2)「一引、二運、三力」。人生最大の喜びである仕事への姿勢を教える言葉に出会う。
◆「一引、二運、三力」。社会教育家田中真澄氏の言葉です。まずは「あなたを使ってあげる」と、いう”引き”の機会をどうつくるか、それが人生の勝負だと教えています。
・BIエッセイ2007/08/02号 大先輩に学ぶ情熱の力
◆『無趣味のすすめ』。村上龍氏の強烈で挑発的タイトルである。仕事への魅力と生きがいを伝えたいとの思いがひしひしと伝わってくる。
・BIエッセイ2009/04/27号 村上龍『無趣味のすすめ』の挑発的タイトルの真意は?
◆「出し惜しみしちゃダメよ」。脚本家内館牧子さんが、脚本家先輩である橋田壽賀子先生と熱海で食事された際、たったひとつだけアドバイスをお願いした時の言葉は強烈だったという。
・BIエッセイ2010/02/15号 「出し惜しみしない」:私の「JR東日本-新幹線人間塾」
(3)『三喜人生』論が生まれ、明るく楽しい人生を拓く!
私は、2010年新春に『三喜人生』を提唱しました。毎年正月に働く喜び、学ぶ喜び、遊ぶ喜び計画を作成し、修正しながらも実践し、年末に振り返りをしています。
【働く喜び計画:「人生3分法」によるⅢ期、「BI(ビーアイ)経営」普及で一隅を照らす -「企業・組織の中の個人の時代」から「個人と企業・組織共創の時代」へ-】
図1:「人生3分法」のライフステージイメージ(佐々木作成)
準備期( 0~20歳)動物から人間への家庭教育、学校教育、地域教育で成長する時代
Ⅰ期 (21~40歳)大人として仕事で生きる職業能力実践習得、家族形成の時代
Ⅱ期 (41~55歳)領域一番で日本・世界で活躍し、子供の高等教育をする時代
Ⅲ期 (56歳~生涯)個人の適性・生き方に沿って、「生涯現役社会」に生きる時代
【学ぶ喜び計画:人間力、専門力、経営力の「3大リテラシー」を改めて勉強する】
図2:学びのフレームワーク 「学ぶ3つのリテラシー」(佐々木作成)
【遊ぶ喜び計画:見る美、聞く美、創る美の「三美体験」を広げる】
図3:「美遊」は見る美、聞く美、創る美(佐々木作成)
見る美:旅、自然、花、美術・建築、遺跡、映画など
聞く美:コンサート・ライブ、歌舞伎・オペラ・芸能など
創る美:出合いの場、縁、食事会、交流会、カラオケ、エッセイ、フェイスブックなど
・BIエッセイ2010/01/12号 2010年-「働く喜び、学ぶ喜び、遊ぶ喜び」の生きる喜び「三喜計画」を描く
・BIエッセイ2011/01/11号 2011年『三喜計画(働く喜び、学ぶ喜び、遊ぶ喜び)』を作りませんか!
・BIエッセイ2012/01/30号 2012年『三喜計画(働く喜び・学ぶ喜び・遊ぶ喜び)』を作りませんか?!
(4)「BI経営」は、リーマンショックの激動を救った王道!
BIP設立の原点は、企業の持続的成長の支援であり、王道であるBI経営の普及です。
図4 BI経営の両輪経営イメージ(佐々木作成)
◆2007年日銀の金融収縮による経済変調、そして2008年リーマンショックによって日本経済と日本企業は大きな打撃を受けましたが、かなりの日本企業は業績回復への抜本的変革を実施してきました。事業開発と経営改善という両輪経営=BI経営によって、2011年3月東日本大震災前には相当程度の回復を示していました。私は自動車産業と情報通信産業という日本の2大産業の動向を定期調査して「BI経営」は企業経営の王道と確信しています。
・BIエッセイ2010/07/26号 熱い成長戦略が報道されたホンダ・トヨタ
・BIエッセイ2010/11/01号 ホンダ上期増益決算がはっきりと示した「BI経営(事業開発と経営改善の両輪経営)」の王道
・BIエッセイ2011/02/14号 ホンダ2010年度第3四半期決算――北米・新興国が大幅増益、日本も黒字転換で急回復。
図5 『トランザクションマネジメント』のイメージ図(佐々木作成)
◆BIPは、リーマンショック後の経済激変、経営激変に対応し、BI経営を具体化した即時的・持続的収益効果ある『トランザクションマネジメント』提案し、大きな効果を挙げました。経済激変に対応した具体的経営改善コンセンプトであり、手法(メソド)でもあります。“収益改善機会は無限である!”と思います。『トランザクションマネジメント』は、経営の王道をスピーディーに、全部門が連携し、リーダーが決断し実施すれば即時的かつ持続的収益改善が可能です。
(トランザクション=あらゆる内外事業・取引機会、開発機会、対人機会、行動機会、書類・システム処理機会等)
・BIエッセイ2012/2/20号 佐々木流 BI経営進化論 第2回-リーマンショック時、即時的・持続的収益実現した『トランザクションマネジメント』-
(5)BIPは私一人から始まり、専門家連携のプラットフォームに発展中!
2007年1月に、BIPは私1名の経営コンサルタントから始まりました。現在は、10名を超える専門化連携プラットフォームに発展中です。
BIP(ビーアイピー:当社略称))では、「専門家」「金融・キャピタル」「産・学・官」と連携し、お客様のニーズに合わせた支援を行います。
ソリューション別 専門コンサルタント
BIPのコンサルティングは、各社の目的、課題、要望にあわせた支援をするため、事前のインタビュー、打ち合わせを大切にします。 また、関連テーマの講演・教育研修と組み合わせて効果的にご活用いただけます。
(6)できるビジネスマンと同時に良きステイツマンたれ!
私は2012年新春に、痛恨の反省の中で以下のエッセイを書きました。
第1は、ミクロ経済のビジネスリーダーの端くれとして一定の貢献をしてきたと思う反面、ミクロ経の基盤となるマクロ政治経済の改革への意識や行動が弱かったと思う。特に、ビジネスリーダーは、マクロ政治経済にどう関わるべきかという意外に重い問に応えるべきだが、少し引いていた結果、日本政治経済の危機が深刻になった責任の一部があるのではないかという自責の念があります。
第2は、戦後貧しい時代に育った中で、団塊の世代として自分の未来と人生のために一生懸命に生きてきたと思うが、選挙権やお金のない子供や孫の世代をどこまで考えてきたのだろうかという自戒である。ある意味、自由経済は間違った動きもするが正直に正当な復讐もする。
端的に言うと、ビジネスマンと共にステイツマンであれ! という反省である。
その問題意識から、2010年「政治経済を学び、考えるシリーズ」6回、2011年「政治経済書を読む」2回を執筆しました。3.11宮城県沖太平洋岸大地震の後は中断していますが、再開し、皆さんと一緒に学び考えたいと思います。
・BIエッセイ2011/02/21号 政治経済書を読む-第2回-私たち納税者、必読の一冊!経済学者4名が経済財政を縦横に語る『日本経済「余命3年」』。
・BIエッセイ2012/01/23号 『もしドラ』と共に『もしフリ』の時代-2012年、「複眼二刀流」で不変・変化を探る(後編 日本目線)-
・BIエッセイ2013/01/07号 「複眼二刀流」の初稽古
(7)美術館・博物館の公式画像をお借りでき、内覧会にも出席できるようになりました。
【定期アウトプット志向支える美術館めぐりエッセイ執筆】
*『マウリッツハイス美術館展』開会式・内覧会風景
展示会の許可を取って撮影しています。
BIエッセイを継続して大変嬉しい出来事がありました。趣味の「美術館めぐり」エッセイの積み重ねが信頼され、新聞・雑誌等メディアと同様に画像をお借りしWEB提供できるようになり、毎月内覧会のご案内も頂くようになったことです。インターネットの広がりとエッセイ執筆を定期継続することの大切さを痛感する嬉しい出来事です。感謝の気持ちで一杯です。
・BIエッセイ2011/07/04号 日本画に魅了されました。必見!山種美術館『美しき日本の風景-川合玉堂・奥田元宋・東山魁夷』
・BIエッセイ2012/07/17号 フェルメール<真珠の耳飾りの少女>・オランダ『マウリッツハイス美術館』と東京都美術館で再会
・BIエッセイ2013/03/18号 宮城・岩手・福島に美の贈り物~伊藤若冲等プライスコレクション特別展鑑賞と東北の旅に行こう!
(付記)BIエッセイが継続・進化しているのは、ひとえにメディアプランナー素養豊かな現編集スタッフのお陰です。WEBサイトの進化とBIエッセイの言葉・映像ハイブリッド表現の編集にアイデアを根気良く積み重ね協力してくれました。BIPニュースの月2回配信、SNSの開始も画期的な効果を生み出しました。「編集こそ創造・営業」であることを見事に実績で示してくれています。大感謝である。
以上
佐々木 昭美(ささき あきよし)
取締役会長 総合研究所所長
経営コンサルタント(経営改善、事業開発、ビジネスモデル、 人事戦略、IPO、M&A、社外取締役)
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