佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2010/06/21 ゴールに向かうサッカーで“世界一をめざす男”本田圭祐

 私もサッカー観戦が好きなので、毎晩2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会を楽しく観ています。日本チームだけでなく、世界超一流のサッカーを観る絶好のシーズンは楽しい限りですね。世界トップチーム、トップ選手のプレーは見応えがありますね。最近夜10時頃帰宅が多かったのですが電車が毎晩空いていたのは、皆さんも早く帰ってテレビでサッカーを楽しんでいるからではないかと思います。

日本チームは、予選リーグ1勝1敗でいよいよ次のデンマーク戦が決勝進出を賭けた戦いになります。それにしても、日本の第1戦対カメルーン戦で1点を叩き出したFW本田圭祐選手のゴールは嬉しい瞬間でした。

私は本田選手については詳しく知らなかったが、昨日20日(日)午前10時よりNHK総合テレビで、本田圭佑選手を取材した「スポーツ大陸」がアンコール放送されました。「本田圭祐特集」の再放送を見て、世界一をめざす本田の挑戦ドキュメントに感動しました。
参考資料

(1)2002年アジア初ワールドカップ日本韓国共同開催時、日本対ロシア戦観戦の感動を思い出す

 南アフリカおよびアフリカの皆さんが、2010FIFAワールドカップ初アフリカ開催に喜び、感動を味わっている姿を見て、私も8年前のアジア初日本韓国共同開催の熱い雰囲気を思い出しました。当時、幸いにも日本対ロシア戦を横浜スタジアムで直接観戦する感動も味わいました。

 世界の人々が、国歌を歌い各国の流儀で国を挙げて自国チームを応援する姿が私は好きです。誰でも自国が好きなのです。それを公然と堂々とサッカーというスポーツゲームで応援する場を持つことを世界の人々は皆共感しているような気がします。政治力・経済力・軍事力等とは違った世界一を競う場です。

サッカーW杯は、今やオリンピック以上の熱気に包まれるスポーツ大会ですね。サッカーの世界超一流が集結するプレーをみられる絶好のシーズンでもあります。みんなが世界トップのチームプレー、トップ選手のプレーを見たいのだと思います。

 世界一をめざすチーム・選手が敬意・名誉を当然受ける。その卓越さ、挑戦魂に誰でも拍手するのだと思います。「何故、世界一をめざさなければいけないのか?」と言う政治家の発想は、リーダーたる者の発言としては私には信じ難いが、それが支持される現実なのも日本である。体育会系の一人でもある私には違和感が強い。政治もサッカーに見習い世界一の国づくりを目指してほしいものです。

(2)ゴールに向かうサッカーで“世界一をめざす男”本田圭祐の挑戦

 昨日20日午前10時よりNHK総合テレビで『すべてはW杯のために~サッカー日本代表 本田圭佑~』再放送をみました。

この企画は、W杯までの4か月、ロシアリーグでさらなる成長を目指す本田の挑戦を追った番組である。オランダで日本人ながらキャプテンにまで成長した本田は、言葉も通じないロシアで、いかに自分の存在を認めさせていくのか。強じんなフィジカルを持つ選手だらけの中で、レギュラーの座を獲得できるのか?本田の自己変革の苦闘のドキュメントでもあった。

本田選手は何かいままでの日本サッカー選手と違う雰囲気を感じていた所、本田選手の“世界一をめざす男”の挑戦を知って深く感動し、一層応援したいと思いました。

【本田 圭佑(ほんだ けいすけ)プロフィール】

・1986年6月13日生まれ 大阪府出身 サッカー選手 ポジションはMF(ミッドフィルダー)。
・石川県星稜高校卒業後、名古屋グランパスエイトへ入団。
・2005年FIFAワールドユース選手権・オランダ大会の日本代表。2008年には北京五輪の日本代表に選出された。
・2008年、オランダ1部リーグのVVVフェンロへ移籍。2009年、シーズン開幕はVVVフェンロで迎えたが、ロシアリーグのCSKAモスクワに移籍した。

【2008年 オランダVVVフェンロでキャプテン】

本田は、世界レベルに直接触れるためにオランダVVVフェンロに渡った。FKには各自が蹴りたいと自己主張する。黙っていては見せ場がない。結果がでなければ不要となる厳しい世界。開幕4試合連続ゴールを決め、チームの支持を獲得した本田圭佑、23歳。ついたあだ名は“カイザー(皇帝)・ケイスケ”だという。

二部リーグに降格したチームをキャプテンとして勝利に導き、一部復帰を実現した。個人としてMVPにも輝いた。通訳付けない本田は自力で英語を学び、英語でキャプテンとしてよくコミュニケーションをとった。そのため一緒の昼食会もやった。一方的指示傾向の強いキャプテンスタイルの地で本人の意見もよく聞き、要求も遠慮なく言った。

【2009年 ロシアCSKAモスクワに移籍活躍】

本田が、オランダで自ら築いた主役の座を捨て、2009年移籍を決断した。移籍先は、過去ロシアリーグを3度制し、UEFA杯でロシア勢初の欧州チャンピオンに輝いた強豪チーム・CSKAモスクワであった。今年の欧州チャンピオンズリーグで決勝トーナメント進出も決めているチームである。

CSKAモスクワが目指すのは、身体の強さがベースとなるサッカーである。本田はここで、日本人に最も欠けているとされる「フィジカルの強さ」と、それに裏打ちされた「ゴールに向かうプレー」を得ようと考えたという。軍人出身が多く強じんなフィジカルである。本田はフィジカルで負けずに先頭になって走る。黙っていてはパスさえ来ない。パスの美学に止まって、ゴールがない本田に過去厳しい批判をした父の指摘が身に染みてわかった。ゴールを取りにいくサッカーに変えた。

本田があえてロシアの地を選んだ理由を知った。「すべては、W杯で結果を出すためです」と本田は語っている。超一流選手が集うW杯の舞台で、世界が認める“HONDA”になるためには、「もう一つ上のシビアな世界」でのレギュラー争いの道を選んだのだった。世界一への挑戦魂を持った逞しい日本青年であると思いました。

【世界一めざし、がんばれ、本田!がんばれ、日本!】

“ベスト4をめざす”という日本岡田監督と異なり、“世界一をめざして良いのではないか」という当然の気持ちを述べて本田選手は「ビッグマウス」と批判される雰囲気も日本にはある。世界一への挑戦魂が賞賛されるべきだと私も思うが、”口が大きい“と批判していた人々も対カメルーン第一戦での本田選手のゴールで一転どういう発言をするのだろうか。

 世界一を内心期待しながら、目標を高く掲げることを嫌う、嫉妬する“空気”は日本人の国民性の一つなのだろうかと残念に思うのは私だけなのでしょうか。世界一とは、夢想することで実現できるような生やさしいものではないことはこの番組を見てよくわかる。世界一とは、厳しい世界レベルでの生存競争を知るものが言う言葉である。

 実力で世界一をめざし全力で戦う青年を知って爽やかな気分を味わいました。多くの少年少女が見ている。我々シニアも応援している。がんばれ、本田! がんばれ、日本!

以上

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