佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2009/10/19 ユニクロ5兆円実現を目指す、経営者200名養成計画に寄せて

-BIP第2期『事業リーダー実践塾』も、11月18日BIP佐々木、12月16日近藤先生の講義から始まります-

 私はユニクロメンズの愛用者である。昨秋買ったヒートテックは暖かかったので、更に欲しいと思ったが、店頭もインターネット販売も品切れの人気だった。

 10月15日発売されたばかりのアパレル製造小売業(SPA)ユニクログループ柳井会長兼社長の著書『成功は一日で捨て去れ』監修『ユニクロ思考術』を読みました。

 事業リーダー、経営者200名育成に年数十億の教育予算を投資するそうです。スカウトだけでの経営者の育成は難しく、自社で意識的に養成する必要を痛感したからと述べています。世界トップのアパレル小売業GAP、ZARA、H&Mと競争し、本気で世界一のグローバル企業を実現する意気込みが伝わってきます。
 
 規模は違いますが、BIP第2期『事業リーダー実践塾』(詳細はこちら>>)開催の熱い思いは同じです。11月18日(水)BIP佐々木が『企業業績を抜本的に変えるビジネスモデル創造の事例と理論』、12月16日近藤修司氏(前北陸先端科学技術大学院大学知識科学教授)が『永続する企業進化のOS!実績広がる四画面思考による改革実践力!』講義等全5回夜学コースが始まります。10月末まで早期割引もあります。早めにお申し込み願います。

 企業の持続的成長とは、企業の連続改革によって実現すると思います。BIエッセイでも、シャープの「液晶TV・携帯電話・太陽電池」連続改革成功(詳細はこちら>>)、アップルのiPod、iPhone連続改革成功(詳細はこちら>>)を紹介しました。僭越ながら、前職ネットワンシステムズ(株)の連続改革成功体験も教訓に満ちています。

 企業の連続した改革実践、イノベーションマネジメントは天才ではなく、継続的に学び地べたを這う実践をするものが実現するのだと思います。その真髄を一緒に学びたいと思います。
参考書籍 佐々木氏講演の様子 近藤氏講演の様子
↑参考書籍・BIP佐々木講演の様子・近藤修司氏講演の様子

(1)日本発・全員経営・グローバル企業めざすユニクロの200名経営者養成計画

 ファーストリテイリング(FRと略称する)会長兼社長柳井正氏の著書『成功は一日で捨て去れ』監修『ユニクロ思考術』を読みました。ユニクログループの創業者であり会長兼社長といえばご存知の方が多いと思います。

 「1984年(昭和59年)6月2日土曜日、朝6時。広島市中区袋町で「ユニーク・クロージング、ウエアハウス」という名称のカジュアルウエア小売店をオープンした。・・(略)・・これが、現在の「ユニクロ」の原点である。」(参考文献3:3ページ)
 
2009年1月1日、全社員へのメールで柳井正会長兼社長はこう呼びかけたという。

「2020年のFRグループの夢は世界で一番革新的な効率の高い企業になり、2020年経常利益1兆円、売上高5兆円を達成することです。そのためには今年から毎年20%の成長と20%の売上高経常利益率をたたきだす必要があります。私は真剣にこの課題に挑戦する覚悟を決めています。また、全執行役員にこの課題に挑戦していただきます。・・(略)・・そこでのベクトル合わせに必要な今年の我が社のモットーをグローバルワン・全員経営にしました。」(参考文献1:209ページ)

 そのために5年間で200人の経営幹部を育成するFRMIC(ファーストリテイリング・マネジメント・イノベーション・センター)という経営者育成機関をつくった。数十億円規模の教育投資になるかもしれないそうだ。

(2)シャープの「液晶TV・携帯電話・太陽電池」連続改革、アップルのiPod、iPhone連続改革成功を推進した30~40代リーダーたち

 企業の持続的成長とは、事業の連続改革によって実現すると思います。目の前にある最近の事例として、日本のシャープと米国アップルについて、BIエッセイで以前に書きました。改めて、一部紹介します。

 シャープの液晶TV、携帯電話、太陽電池連続改革は、部門連携する30~40代中心の緊急プロジェクト成功事例として有名である。そのメンバーが経営者候補に育っていく。

「町田氏がシャープ社長に就任したのは、今から10年前の1998年6月。前年に山一證券の破綻、その年には日本債券信用銀行や日本長期信用銀行の国有化など金融危機と不況の時代である。7月に役員会で、8月には記者会見で「国内で販売するテレビを2005年までに液晶に置き換える」と宣言した。

 町田社長の宣言は、“液晶のシャープ”というトップブランドとして現実となった。続いて、最後発で参入したカメラ付き携帯電話で日本トップシェアになり、更に世界一の太陽電池メーカーへと連続改革に挑戦するシャープ。夢物語でなく、世界競争に生きる現実の生々しい改革実践を知ることができる。」(BIエッセイ 2008年10月6日号 『シャープ町田会長が語る液晶TV、携帯電話、太陽電池の連続改革』詳細はこちら>>

 若い人だけでなく、経営者の多くはアップルの連続改革に強い関心を持っている。

「2001年発売のiPodは、20世紀王者ソニーのウォークマン市場を変え、アップルを21世紀世界一の音楽プレーヤー総合企業に変革した。そして、2007年発売のiPhoneは、アップルを通信・メディア総合企業への変革を示唆している。変遷の激しいデジタルテクノジー業界において、新しいビジネスモデルを連続創造する最新アップルの秘密を知りたいと思った。BI(事業開発)のケーススタディーが目の前にある。

 1990年代前半、私はクパチーノの明るいアップル本社を訪ねた。Macが一際輝いていた時代、記念にカラフルなTシャツを買った思い出がある。再び、アップルは挑戦的である。

 スティーブ・ジョブズのCEO復活からiPod成功までを詳細に追ったスティーブン・レヴィ『iPodは何を変えたのか?』、大谷和利『iPodをつくった男』を読んだ。竹内一正『スティーブ・ジョブズ 人を動かす神』は、20代で栄光と挫折を経験し、成熟し、復活したスティーブ・ジョブズを追っている。

 2007年発売したiPhoneは、世界的にブームを引き起こしている。日本でも発売され、iPhoneは何ができるか、何を変えるかのガイドブックがどんどん発売されている。スマートフォンと言われる「新しいケータイ」に、多くの皆様が関心を寄せ、すでに利用している方も少なくないと思います。」(BIエッセイ 2009年9月14日号 『iPod・iPhoneと連続するAppleビジネスモデル創造の秘密を探る』詳細はこちら>>

(3)BIP創立3周年記念企画 第2期『事業リーダー実践塾』への思い

 マネジメント教育や専門教育だけでは、今必要とされる事業リーダー育成は困難だという国内外の声が強くなっています。事業経営においてそのリーダーには4つの力「事業企画力・経営技術力・改革実践力・リーダーシップ力」が大事だと考えます。ビーアイピーは、明快な理念と具体的な方法論を持ち、強いリーダーシップを発揮して変革を自主的に先導する人材育成を支援します。

 各企業の皆様が、明るく楽しくイノベーションに取り組み、改革を通じ変化する事業環境への適応を図り、顧客、社員、取引先、社会の繁栄に貢献する目標に一歩でも資すれば幸いです。

 前職ネットワンシステムズ(株)での連続的改革実践の教訓、BIP設立後3年間のアドバイザリー、コンサルティングでの体験、ベンチャー学会・組織学会等の研究交流から、30~40代事業リーダー育成の重要性を痛感しました。今回は、2010年1月5日創立3周年を記念して、専門講師陣5名の協力で更に充実しました。10月末まで早期割引もあります。是非お早めにお申し込み願います。

 持続的成長を実現する事業リーダーを目指しませんか?育てませんか! 

 企業の持続的成長とは、地べたを這う人間臭い連続改革の成功と失敗の歴史と言っても良いと思います。その企業に集う事業リーダーの生きがいや成長、経済的成功、社会的成功は、実践の結果に大きく関連していることは自明です。

 ユニクロ創業者でFRグループ会長兼社長の柳井氏はこう語る。
「仕事に意味はない。もっといえばそもそも人生に意味はない、と考えることもできる。しかし、人生の意味は、一人ひとりが仕事を通して発見し、作っていくものだと思う。人間は社会的動物であり、社会の関わりの中で生きていくしかない。社会との関わりの一番強いものが仕事だとすれば、人生において仕事はものすごく大事だ。仕事を通していろいろな人と接して、その中で自分の人生の意味を発見していく。それが仕事をすることだと思う。」(参考文献2:251ページ)


(再掲)

『 事 業 リ ー ダ ー 実 践 塾 』 の 特 徴

 1.事業リーダーとして知るべき知識と重点スキルを、事業実践成功経験
   ノウハウと、MOT(技術経営)最新理論の両方から学べます。
 2.現場ですぐに使えて即時的継続的効果の高い重要技法・手法を提供します。
   経営改善と現場改善と統合した有用な業務改善の技法を得る絶好の機会
   です。
 3.夜間(弁当付き)、全5回セットのプログラム(毎月1回)です。
   5回共に参加者同士の相互交流で学びあう場でもあります。

 ◆対 象
  ・30~40代の企業・各種組織の役員・中堅幹部及び候補
  ・将来のキャリアパスとして部長・本部長・取締役・社長などを意識する
   明るく向上心をもつ人
  ・スペシャリストからゼネラリストへの広がりを図りたい人
   
  ※会社研修としての参加、個人での参加、どちらでも受講可能です。
  
 ◆フィードバック
  会社研修の場合、希望により「事業リーダー実践塾修了報告書」を貴社へ
  提出します。
 ◆場 所 ミーティングプラザ新橋 (新橋駅徒歩1分)
     東京都港区新橋1-13-12 堤ビル9F 

 ◆参加費 3周年記念特別価格 52,500円(税込)
      (参加費50,000円 消費税2,500円)
  *早期申し込み割引* 10月31日までにお申し込みの場合
       42,000円(税込) (参加費40,000円 消費税2,000円)
      ※全5回セットの参加費です。
      ※個人参加、あるいは会社研修により、「分割払い」「請求先名」などの
       相談に応じます。
◆定 員 15名
◆締 切 2009年11月10日(火) (定員になり次第受付終了します)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
以上

(参考文献)
1.柳井正『成功は一日で捨て去れ』(新潮社 2009年10月)
2.監修・柳井正『ユニクロ思考術』(新潮社 2009年10月)
3.柳井正『一勝九敗』(新潮社 2003年11月)
4.町田勝彦『オンリーワンは創意である』(文春新書 2008年9月)
5.スティーブン・レヴィ『iPodは何を変えたのか?』(ソフトバンク クリエイティブ(株) 2007年4月)
6.大谷和利『iPodをつくった男』(アスキー新書 2008年1月)

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