佐々木昭美のBIエッセイ 明るく楽しくイノベーション

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2009/05/07 日本再発見満喫!飛騨高山・白川郷、越中五箇山・高岡、加賀金沢訪ねた旅写真

 ETC1000円は、日本再発見の起爆剤になるのだろうか。5月3~5日の飛騨高山・白川郷、越中五箇山・高岡、加賀金沢家族旅行は、各地車と人の波。天候にも恵まれ、笑顔列島は嬉しい。“ディスカバー ジャパン”という今や古くなった言葉が思い出される賑わいであった。今や、日本文化、日本流は世界的にはクール(かっこいい)であるのをご存知ですか。
 
今回は、見て食べてゆったり歩いて感じる旅であったこともあり、写真中心のエッセイに挑戦してみました。

①高山祭屋台会館 ②白川郷
①高山祭屋台会館         ②白川郷

③飛騨高山美術館 ④瑞龍寺
③飛騨高山美術館         ④瑞龍寺
 
⑤兼六園 ⑥金沢城
⑤兼六園               ⑥金沢城
 

(1)「ミシュランガイド」の三つ星飛騨高山市・白河郷・飛騨高山美術館

 “赤かぶ検事”の愛読者であり、一度は訪れたいと思っていた高山。そして世界遺産白川郷。フランスで3月16日に発売された旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド(ギード・ベール)日本編」で、飛騨高山美術館が3つ星の施設に選ばれた。同じく今年1月の観光地格付けで3つ星に選ばれた飛騨高山市・白川郷と合わせて、3ケ所を訪ねることができた。(参考文献1)高山市は、大阪府や香川県より大きく、東京都とほぼ同じ面積で日本一広い市です。

⑦伝承空間 古い町並み ⑧高山陣屋
⑦伝承空間 古い町並み     ⑧高山陣屋

⑨宮川朝市 ⑩白川郷神田家
⑨宮川朝市              ⑩白川郷神田家

 写真①高山祭屋台会館~高山祭りの大輪の牡丹のような優雅な屋台です。4月春祭と10月秋祭があるそうです。高山祭行列の燃える輪に入ってみたい気になりますね。

 写真⑦伝承空間 古い町並み吉島家住宅~重要文化財の町並みと古い住宅が保存されている高山市です。住みながら保存する市民の熱い思いが伝わります。人波が続く町並み。
みたらしだんご、飛騨牛など食べながら散策が楽しめます。

 写真⑧高山陣屋~高山城主金森氏の下屋敷。江戸時代に徳川幕府直轄領となってからは代官所や郡代が置かれました。郡代役所が残っているのは高山だけなのだそうです。貴重です。

 写真⑨宮川朝市~ご覧の通り観光客で一杯の朝市です。川縁の道路を挟んだ両側のお店の賑わいがすごい。江戸時代から続く飛騨の元気印は、「かかさ」と呼ばれる農家の女性達。我が家は山菜を手に入れ、天ぷらなどでおいしく頂きました。

 写真③飛騨高山美術館~ミシュランで3つ星を納得した素晴らしい美術館と出会いました。アール・ヌーヴォー、アール・デコから現代ガラスまで約1,000点。エミール・ガレ、ルネ・ラリック、マッキントッシュ、ウィーン分離派など。向井哲也館長の個人美術館である。受付嬢に聞くと、向井館長は作品を貸し出しているフランスを訪問中との事でした。

 写真②世界遺産白川郷全景~114軒と最も多い萩町合掌造り集落。春夏秋冬、どの季節にもまた行ってみたい集落である。1995年ユネスコの世界遺産に登録されました。国道は車の渋滞で1時間待ちの状態。地元若者が経営するお店の飛騨そば・うどんが美味しかった。

 写真⑩白川郷神田家~白川郷は、今なお、継承と保存と暮らしが同居していました。幼少時、東北の貧しかった頃の茅葺きの実家を思い出しました。

(2)初めて知った世界遺産越中五箇山集落と前田利長公菩提寺・国宝高岡山瑞龍寺

 今回、岐阜県から富山県に抜ける初めての旅となりました。県境の五箇山相倉合掌造り集落を歩き、
高岡市の前田利長墓所国宝高岡山瑞龍寺を訪ねました。

⑪五箇山相倉合掌造り集落 ⑫前田利長公墓所
⑪五箇山相倉合掌造り集落    ⑫前田利長公墓所

 写真⑪世界遺産越中五箇山相倉合掌造り集落~富山県五箇山相倉合掌造り集落と岐阜県飛騨白川郷合掌造り集落は、一体で世界遺産に登録されていたことを初めて知りました。加賀藩に属し、深山幽谷の辺境にあり、厳しい自然と結びついた独特の生活様式を持つ貴重な遺産です。

 写真④国宝高岡山瑞龍寺~加賀二代藩主前田利長公の菩提をともらう寺である。禅宗寺院建築の一流名匠山上善右衛門嘉広の作とされる。総門、山門、仏殿、法堂を一直線に配列し、左右に禅堂と大庫裏を置き、加えて四周を回廊で結び、厳粛で且つ整然とした広大な伽藍構成。約20年の歳月を擁したそうです。回廊を歩きながら、日本海の寒い風雨の季節でも参列できると感じました。

 写真⑫前田利長公墓所~瑞龍寺と長い境内をつないで、前田利長公墓所があった。境内の両側は民家で、境内が駐車場となっており、市民と一体の墓所である。民に絶大な信頼があったとされる利長公の遺徳を継承している風情かもしれない。

(3)ゆったり散策した兼六園、金沢城公園、尾山神社

 3度目の金沢である。過去2回は業務出張、今回初めての観光です。兼六園・金沢城公園周辺に絞りゆったり散策しました。遅い昼食で近江町市場の海鮮丼、海鮮寿司を目指しましたが、どこも数十人の行列で諦め、ホテルに戻り加賀料理を楽しむことに。GW加賀百万石金沢は、近郊、全国からのお客様で大人気都市であった。

⑬兼六園の菖蒲 ⑭兼六園の菊桜
⑬兼六園の菖蒲           ⑭兼六園の菊桜

⑮尾山神社 ⑯石川県立音楽堂
⑮尾山神社         ⑯石川県立音楽堂

 写真⑤⑬⑭兼六園~良くご存知の日本三大庭園の名勝である。2度目の散歩でしたが、今回は時間があり、ゆったりと楽しみながら歩きました。江戸時代の代表的な林泉回遊式大庭園です。自分の庭となって、散策する楽しさ。遅咲きの菊桜に出会った。一つぼみに300枚のピンクの花弁がある。菖蒲の赤むらさき色も鮮やかでした。秋冬また来たい。隣接の成巽閣(せいそんかく)も、数寄屋風書院造りで「群青の間」「鮎・貝の廊下」など見所です。

 ⑥金沢城公園~私の撮影した写真で優雅な金沢城の雰囲気が伝わると嬉しいです。百万石菓子文化百工展(5/3~5)が開催されており、金沢の菓子店が園内に軒を連ね、餅菓子をほおばった。

 写真⑮尾山神社~ホテルのコンシェルジュがお勧めだったので訪ねてみました。加賀藩祖前田利家公と正室おまつの方を祭る金沢の総鎮守。和漢洋折衷の神門は本当に珍しい。NHK大河ドラマ「利家とまつ」が放映発表されると、願いがあり16代前田家主、神社の了解のもと“まつ”の石碑が建立されたと記されていた。まつは加賀藩の救世主であった。

 写真⑯石川県立音楽堂~金沢駅に隣接する音楽堂をはじめ「ラ・フォル・ジェルネ金沢『熱狂の日』音楽祭2009」が福井・石川・富山で開催されていた。「モーツアルトと仲間たち」をテーマに今年は、昨年より約9,000人多い92,300人が来場したそうです。同音楽祭の提唱者であるルネ・マルタン氏は、会見で来年はショパンが最有力候補であると述べたと新聞報道された。(参考文献11)次回の楽しみが増えますね。
以上

(参考文献)
1. 中日新聞 2009年3月17日号 飛騨14面
2. 飛騨高山観光ガイドブック(高山市商工観光部観光課)
3. 高山祭屋台会館パンフレット(飛騨高山桜山八幡宮)
4. 飛騨高山美術館パンフレット
5. 白川郷 萩町合掌造り集落パンフレット(白川村)
6. 世界文化遺産 飛騨高山 神田家パンフレット
7. 世界遺産五箇山相倉合掌造り集落パンフレット(五箇山観光協会)
8. 国宝高岡山 瑞龍寺パンフレット
9. 兼六園パンフレット(石川県金沢城・兼六園管理事務所)
10.るるぶFREE09春 金沢・加賀・能登(JTBパブリッシング)
11.北國新聞 2009年5月5日号 12版

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