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2016/03/01 第34回「商品企画シリーズ⑬(石黒啓司) ■商品のライフサイクル理論(その4) 競争期の闘い方」

シリーズでお届けしている商品のライフサイクル理論。
今回からは競争期の闘い方について数回に亘って触れることにします。


競争期で一般的に言われるのは正に『他社・他業界』との熾烈な闘い、すなわち商品力、ブランド力、価格力、供給力、販売力など広範囲に亘る要素が頭に浮かびます。
これらはトップ集団に位置する企業であれば、経営の王道として常に、心掛ける必要がある重要な要素であり、バランス感覚も要求されることを自覚すべきでしょう。

反面、後発企業や企業規模の点からトップ集団でない場合にはこんな広範囲の屁理屈を論じる時間よりも一点突破差異化地域戦略など現状を打破するための選択と集中がもっとも重要になります。


今回は後者の『選択と集中』に目を向けてお話を進めたいと考えます。


大手トップはどうしても万人向けの商品に走ったり、ラインナップ充実で広いニーズに対応してシェアを維持しています。
但し、後発企業や2位3位集団で同じ戦略を取るのは、余程の覚悟と資金がある場合は別ですが、あまり賢い方法とは言えません。
すなわち、トップを攻めるには、正面から全面戦争で闘うのではなく、頭を使った効率の良い闘い方が必要となって来ます。

その概念を次頁のチャートで俯瞰してみてください。

図1

図2

何やら、戦略から作戦までが入り混じったチャートになってしまいました。 
選択と集中これは一回のコラムで扱い切れるテーマでは無いと分かっていたものの後塵を拝する企業の立場から脱却する為にはと考えるうちにこんな形になってしまいました。

今後も、様々な内容が入り混じった形は続きますが、皆様へのヒント、アイデアの泉となるような商品企画シリーズを続けたいと考えますので宜しくお願いします。


では最後に、商品回りのポイントをまとめたチャートをご覧にいれて、お積りにさせて頂きます。

図3


thumbnail_otsuka石黒 啓司(いしぐろ けいじ)

コンサルタント(商品企画、マーケティング、仕事力改革)

今の日本、政治・経済の停滞の中、特に企業の元気がありません。構造変化への対応、新しい挑戦の欠如が原因と痛感しています。 これらの打開には先ず、戦略力、創造力・統率力などの仕事力が必須。至近な実例を元に仕事力&元気玉の復活を目指して発信します。

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