2013/05/01 第17回「経営戦略 シリーズ③(石黒啓司)■危機管理のマネジメント」
経営戦略シリーズも第三回を迎えました。
今回のタイトルは 『 危機管理のマネジメント 』です。
危機には様々なケースが存在しますが、危機管理に絶対的に共通なのは『危機感を全員がどう認識・共有するか』、また『対応策に全員の英知を集約する』ことが重要です。
『社員一人ひとりが自分の問題として捉え、活動する仕組み』を工夫することがマネジメントにとって必須なのです。 これがないと、一部のメンバーだけが考え、悩み、解決策を立てても、全員の協力が得られず、足を引っ張る現象さえ出てきます。
理屈よりもひとつの例を元に、『全員参加の危機管理手法』を考えてみましょう。
これは部門の存続が掛かる黒字化達成の命題で危機を脱出した成功例です。
次のチャートをご覧ください。
ここまでご覧になれば、もう余計な説明は要らないと思います。
分かり易い貯金箱をシンボリックに活用したことが功を奏しました。
単純なことですが、『分かり易い目標設定、若手登用の運営案』で全員の危機感と意識が見事にマッチングした成功例です。
後日譚ですが、この部門は最終的に5000万円の赤字で未達成に終わったものの、円安に助けられて決算時期には黒字転換が見えたようです。
石黒 啓司(いしぐろ けいじ)
コンサルタント(商品企画、マーケティング、仕事力改革)
今の日本、政治・経済の停滞の中、特に企業の元気がありません。構造変化への対応、新しい挑戦の欠如が原因と痛感しています。 これらの打開には先ず、戦略力、創造力・統率力などの仕事力が必須。至近な実例を元に仕事力&元気玉の復活を目指して発信します。
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