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2013/03/01 第16回「経営戦略 シリーズ②(石黒啓司)■商品のライフには旬があり 賞味期限 がある(Product Life Cycle 理論)」

前回から、『恐竜は何故絶滅したか・・・』 で経営戦略シリーズをスタートしました。
今回は 『 生き残る企業 』 に必要な 『 商品のライフサイクル 』 を改めて認識してみましょう。

商品・業種・カテゴリーはその創造・発祥から衰退に到るまで、必ず変化を遂げるものです。
特にライフスタイルや技術革新の激しい現代ではその変化が激しさを増しているようです。

これらの変化に如何に対応するか・・・これが企業の盛衰を握っていると言っても過言ではありません。

確かに江戸時代から連綿と続く商売、老舗も存在しており、数百年続く企業や店舗は日本が特筆される位に多いと言う話も耳にしたことがあります。
至近な例では和菓子屋、海苔屋、足袋屋、・・・ いわゆる老舗として元気に経営を持続している企業が多く存在しており、ひとつのものを守り続ける経営から学ぶべき点も多くありますが、これら老舗企業でも時代に応じた変革に対して努力と工夫で乗り越えてきた筈です。

先ずは次のチャートをご覧ください。
一般に商品にはライフサイクルがあり、それらの時期的変化、性質変化を纏めたものです。
コラム

このチャートには既に主なキーワードを網羅してあるので、賢い皆さんは一読後すぐ理解されたことと思います。

商品(業態)には先ず、新商品なりビジネスモデルとして新規創造される次期があります。
そして導入期、成長期、競争期などを経て衰退期に入るのが一般的な動きです。
自動車、家電製品、食品、身近な生活密着型の商品でも殆どがこの流れを経ているのは皆さんにもピンとくると思います。
乗用車からRV車へ、ガソリン車からハイブリッド車へ、洗濯機も1漕式~2漕式~全自動~乾燥機などそれぞれの商品(形態)が大きく変化しています。

身近な例で非常に分かり易い理論なので、ここではその内容について冗長に述べる積りはありません。
むしろ私が言いたいのは、頭で分かって居ながら、経営戦略に反映出来ていない昨今の
日本企業に警告を発するために敢えてこの商品サイクル理論を今回選びました。

①安定経営を狙うだけでは必ず衰退する、常に次の方向に挑戦する姿勢が必要
②その為には開発投資を怠らず、常に新技術・新製品・新ベネフィットを開発すること
③商品ライフサイクルの期間・タイミングに応じた最適な経営施策を実践すること
 開発投資・PR投資・増産投資・販路開拓・顧客変化調査・挑戦的変化提案・・・等々を的確に行うこと。
④最も重要なのは企業は人なり・・・の言葉であり、組織活性化と人材育成です。
 その年代の方には失礼ですが、一般論としてバブル時代入社組の皆さんの脇の甘さ
 そしてこの経済不況・リストラで牙を抜かれて自己主張が弱い世代、積極的提言より失敗を恐れる傾向・・・これは何としても避けなければなりません。

皆さんの周囲にも組織第一の保守的感覚のマネージャーや、過去の例から抜け出せない一言居士、若手の挑戦心の芽を摘む人たちは居ませんか?

最後のチャート・・・役割を果たさない組織を纏めた 『 悪魔のサイクル 』 をご覧ください。
私の若い頃、会社の先輩から頂いて加筆したものですが、現代でも役立ちそうです。
コラム

thumbnail_otsuka石黒 啓司(いしぐろ けいじ)

コンサルタント(商品企画、マーケティング、仕事力改革)

今の日本、政治・経済の停滞の中、特に企業の元気がありません。構造変化への対応、新しい挑戦の欠如が原因と痛感しています。 これらの打開には先ず、戦略力、創造力・統率力などの仕事力が必須。至近な実例を元に仕事力&元気玉の復活を目指して発信します。

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