2014/08/01 第1回「経営計画は作ってもその通りに行かないから意味がないと思っていませんか!?」
BIPコンサルタントの大塚です。今回からこのコラムを書いていきます。よろしくお願いします。最初の数回は経営計画について書いてみたいと思っています。
経営計画を作っていない企業は多くあります。そうした企業の経営者に経営計画を作らない理由を聞くと、「経営計画を作ったところで、その通りにならないから、意味がない。」という答えが返ってくることがあります。
確かに経営計画を作っても、その通りに実現していくことは容易ではありません。計画通りに行かないことの方が多いかもしれません。しかし、だからと言って、経営計画を作る意味はないと言えるでしょうか?経営計画を作ることの意義について考えてみたいと思います。
経営計画を作ろうとすると、まず、「情報」が必要となってきます。①会社を取り巻く事業環境(市場、顧客、競合他社、技術、法規制等々の動向)に関する情報、そして、②会社の内部の情報(事業状況、財務状況、社員の状況等々)が必要となってきます。そして、それらの情報を集め、分析し、問題・課題を抽出し、戦略を「考える」ことが必要となってきます。これらは一連の戦略策定「作業」です。
この作業を行なうことで、会社の問題や課題がよく見えてきます。そして、どのような戦略でそれらの課題解決を図っていくか、じっくりと考える機会を持つことになります。経営者が難しい会社経営を行なっていく上で、こうした経営計画作りの作業を通して、自分の会社や事業に関する情報を集めて徹底的に考えるということ、それ自体に大きな価値があると思います。直感や勘、或いは思いつきで会社の大事な舵取りをすべきではありません。
では、経営計画を作る意義は、計画作りの作業を通して、会社経営について考えを深め、より適切な戦略を策定することができるということだけでしょうか?
実は、他にも沢山の意味があります。何回かに分けて、経営計画作りの多面的な意義について考えてみたいと思います。
以 上
大塚 直義(おおつか なおよし)
コンサルタント(経営戦略、事業計画、経営管理の仕組み、海外事業、M&A)
経営戦略、事業計画の作り方、経営管理の仕組み等、役立つ情報を事例を交えてご紹介していきます。
◆ご質問・お問い合わせはこちらから
専門コンサルタントへの、ご質問、ご相談等、お気軽にお問い合わせ下さい。