2014/01/08 第21回「経営戦略 シリーズ⑦(石黒啓司)■悩まず、考えて動く スピード経営 (実例) 会議、出張、発売後・・・現場重視の速効アクション」
新年明けましておめでとうございます。
年初を迎え、皆さんも新鮮な気持で新春の抱負を思い浮かべたことと思います。
年始めのこととて、昨年の政治・経済を振り返って見ました。
アベノミクスに始まり、株価の急上昇、経済回復など回復基調ですが給与など国民全体の好況実感にはあと一息。 企業も震災復興特需、設備投資、円安効果などの順風は吹いても、真の企業力・商品力での回復でないのが大問題で、今年が正念場です。
自民党政権も一年経過。 強引な立法活動や米国寄りの政策はさて置き、スピード感がある点だけは個人的に評価しています。
さて、本題に戻りますが、今回は、スピード経営に関する『現場重視の速効アクション』を実例で整理します。 皆さんの新春仕事でお役に立てば幸いです。
但し、オヤジの説教風・・・なのは実年齢と性癖なのでご容赦ください。
多少、唐突ですが、企業にとって身近な 『会議・出張・発売反応』 を題材にある家電企業の実例を元にすすめます。
先ずは次のチャートをご覧ください。
特に新鮮な言葉や項目など、ひとつもありません。
逆を言えば皆さんは、これらの言葉に慣れ切ってしまっているのではないでしょうか。
このチャートの肝は『じゃあ実行してますか?』 のひと言に尽きます。
さて? 『実行しています!』 と言える方が何人いたでしょう。
恐縮ですが、私自身この方法を編み出して実行し、大きな成果を得た経験があります。
前述の 『オヤジの説教』 のイメージが強い実感はありますが、敢えて皆さんに問い掛けます。
■今の若い者にこんなことを言ったって・・・とか、
■会議中に議事録なんて書く暇があったら会議に集中すべき・・・とか、
■そんなに器用なヤツは居ないんじゃないか・・・とか。
確かに気持は分かります。 でも敢えてトライされることをお勧めします。
私自身、これを始めたキッカケは自分の本来の性格から来たものでした。
それは・・・『手抜きしたい』、『楽がしたい』、『度肝をぬいてやる』、『挑戦する』 です。
さて結果はどうでたでしょう。
見事に 『楽になった』 のです。
それまでは・・・
■海外出張の帰国後は即、宿題に取り組みたいのには面倒な報告書。提出が遅れると上司がうるさくて。
■会議が終わると議事録でほとんど残業。
■新機種発売後に(商品企画の立場で)売れ行きはどうかと心配で心配で・・・
こんな積年の思いを上手に解決したのは前掲のチャートの実行でした。
実行した結果・・・
■海外出張でもオフィス・ホテルでたった1時間だけ毎日報告書を作成・発信します。
あとは心地良い達成感で、すぐに現地の旨い酒と飯を食いに出ます。
■会議終了と同時に決定事項をその場で送信して、出席者から驚きの目が・・・
すぐに次の仕事に掛かれます。
その場で議事録を出された出席者は課題完遂率が高くなりました。
■新機種発売後にも営業とは別に事業部商品企画の目線で市場調査計画を立て、即、店頭導入状況・展示・実売のチェック、店の意見、買った客の意見、在庫調査販売数量の見直し、追加生産もしくは減産(営業抜きの事業部腹くくり)
・・・これらで何度も危機を事前回避できました。
新年早々、生臭い自慢話のようで恐縮です。 でも皆さんに是非お伝えしたいのは『先ずトライしてみる挑戦心』 です。
一度やったら止める訳に行かないし・・とか、自己主張が強すぎ・・とか、目立ち過ぎとか。 そう言うマイナス発想を捨てられるか、が分かれ目かも知れません。
ご理解頂いたら、マネージャーの方は先ず自分で実行して部下にも勧める工夫、リーダークラスの方は先ずトライして周囲の反応を見るのも良いと思います。
では今年1年が皆さんにとって良い年となりますようお祈り申し上げます。
石黒 啓司(いしぐろ けいじ)
コンサルタント(商品企画、マーケティング、仕事力改革)
今の日本、政治・経済の停滞の中、特に企業の元気がありません。構造変化への対応、新しい挑戦の欠如が原因と痛感しています。 これらの打開には先ず、戦略力、創造力・統率力などの仕事力が必須。至近な実例を元に仕事力&元気玉の復活を目指して発信します。
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